眠れない夜の言葉遊び

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金銀を絡めて寄せよう ~いつまでと金つくってんだ

2022-06-14 01:42:00 | 将棋ウォーズ自戦記
「と金のおそはや」
 と金攻めはわかっていても受けがない。相手の戦力を上げないので結局は早いのだということはある。
 しかし、いつでも(いつまでも)と金攻めが優れているということはない。垂らして成って寄せてという手順をみてもわかるように、それなりに時間はかかる。と金攻めは、場合によっては明らかに遅いのだ。
「何のためにと金をつくるのか?」
 それは敵玉を薄めるため。戦力を得るため。もしも、既にそれがかなっているのなら、もはやと金をつくる目的もない。

「1枚はがしたらおごっていこう」
 と金攻めのおかわりは確かに魅力的で、何度でもリフレインさせたい気持ちは理解できる。しかし、もしも一間竜の形を作って攻めることができたなら……。どちらがより速いかは明白だろう。

 ~金銀を絡めて寄せよう

 4一銀という矢倉の金に銀をかける寄せの手筋は有名だが、他にも金駒で金駒に絡んでいく方法は、多様な形がある。上から銀、下から金、腹から銀、連続して金銀……。
(囲いの金駒が桂香に変わったら絡みのチャンスだ)
 ほとんどのケースでは、囲いの金銀が桂や香に変わるというのは、辛い展開を余儀なくされているのであり、囲い自体は相当に弱体化していると思って間違いない。囲いというものは、金銀の整った連携によって守備を成立させているのであり、そこが性能の劣る小駒に変化しているのなら、その弱点を突いた寄せが発生しやすくなっている。攻撃側は、金銀を絡んでスペースに入りやすいのに対し、守備側は囲いの一部である桂香のために埋めるスペースがなくなっているのだ。(金ではない駒を打たせてその裏を突いていくことは寄せの醍醐味である)

 と金攻めが割と考えなくできるのに対し、金駒を使った絡みつく寄せは、考えられることが多い。そうした寄せが上達すれば、香車一本強くなることも可能だろう。
 金銀を巧みに組み替えながら「金なし将棋に受け手なし」(銀なし将棋に受け手なし)に追い込む。(守備に穴を作る)送りの手筋。絡みながら竜馬の位置をずらす。絡みながらと金をつくる……。

 寄せには詰将棋の力が役に立つが、それとは別に「必至」に至る手筋というのも存在する。「千日手っぽいパズルから逃げないこと」は大事で、その姿勢を保つことによって技術は向上する。
 と金攻めで戦力アップ(駒得)に成功した後は、金銀を活用した寄せによって鮮やかに勝ってみたいものだ。

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