夕暮れに一番星をみつけた。それから10分もしない内に、みっちゃんはそのすぐ隣に新しい星をみつけた。今日みっちゃんは冴えていた。
「スペースあるやろ」
一番星のいっちゃんの声が聞こえた。何か怒っている。
「宇宙のキャンバス広いやん。もっと向こうで瞬けよ」
「近いようで近くない」
二番さんは冷静な口調で言い返した。
「私たちの距離は推定7000億キロメートル。
それに今に満天が埋め尽くされる。ほら、もう……。
本当は今は今ではないのだけれどね」
「三番のお客さま!」
ハッとして目を開ける。
誰かがみっちゃんを呼んでいる。
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