
受付間もないというのに
人気の眼下は人がいっぱい
外にまで人があふれてる
俺は逃げるように街を出た
藪医者は嫌だけど
流行りすぎているのも怖い
焼き鳥の匂い漂う
商店街の道は細く
いつ誰とぶつかってもおかしくない
ダイソー、ドラッグストア、靴屋、着物屋、
美容院、整骨院、居酒屋、たこ焼き、駒川焼き
どこまでも商店街を歩くのが好きだ
一度入れば出られない
まるで長い大河ドラマみたいに
天高くぶら下がる鞄
女は虫取り網のようなもので
突き落とす
ドトールの残高は2000円もあった
プレシャスカードはどうだろう
ぶっ壊された喫煙席
奥のカウンターに座ると
窓が開いていた
今はいい
19時、20時にはどうだろう
12月にはどうするつもりだろう
サービスショップの蛍光灯が
明るくガスコンロを照らす
隣は時計 宝石 メガネ
ここはコーヒーが早く冷める
キングジムのブルーファイル
ポエムの続きはまだ降ってこない
顔を上げると
サービスショップの
シャッターが下りている
時計屋のショーケースが明るい
ここは商店街の端っこだ
矢印とエムの旗が揺れている
ポメラを開くと
昨日みた不気味な夢を打ち込んだ
夢の記憶と疲労の度合いは
つながっているようだ
硝子に反射する人の気配
振り返るのは
俺がここを出て行く時だ
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