眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

pomera&ミュージック

2019-09-12 11:12:00 | 【創作note】
もしもpomeraの窓が
ネット世界につながっていたら
美味しい写真に惹かれてしまう
1秒毎に君のメッセージを受け取ってしまう

小さなpomeraはどこにでもつれていける
狭苦しいカフェの
小さなテーブルにだってフィットして
駆け出していくことができる

もしもpomeraの窓が
ネット社会に開いていたら
休みなく流れ続ける
タイムラインをただ追ってしまう
絶え間なく続く受信と更新
新しい情報と無数のフェイクの中に
酔ってしまうから

脇目も振らずに打ち込めない
フードコートの喧騒に埋もれ
世間との接触を断って
純粋にかけていくpomeraにはなれない

ただ目の前に浮かぶ言葉だけを
無心に拾い
拙い語彙にもめげず
ひたすらテキストであろうとする
pomeraだから
余計なものに惑わされることなく
自分の心の内を深く掘り下げることができる

「無茶苦茶速いですね。プログラミングですか?」
pomeraにプログラミングはない
pomeraにウイルス感染はない
pomeraにネットサーフィンはない
速いと言えば速い
もっと速いものから見れば僕は遅いだろう

「ノールックタイピングですか」
見ちゃいられない
文字盤から文字は消えつつある
目よりも頭よりも
行き先は指に任せればいい

「かちゃかちゃうるさいですね」
そう 調子に乗って打てば
がちゃがちゃとうるさい
だから喧騒を友にイヤホンを耳に
ロック・ミュージックを流しながら
僕はpomeraを演奏する

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