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みんなで研究してみましょう 6

2008-12-28 09:48:14 | 将棋
図は、大詰めの終盤。

もう一度、復習してみるとリョウ君の王様は、△7八銀成以下の詰みで、上手玉には王手も掛からない。

なんと言っても、上手に無駄駒が無く図的にも綺麗な将棋になってます。

とにかく、詰めろを解消する手が必要だ。

▲9六歩
▲7七金

など、詰めろのみを解消する手はあるが、次の一手は感心しました。

▲8六歩=詰めろを消しながら、自玉の脱出路を確保している。

△8六同歩▲同銀~△8七歩で、再度の詰めろを掛けて来る。

そこで、▲7七銀引と業界用語では冷静な一手を指す。

△6六歩が、詰めろで無いことを読み切って、▲3三竜と上手玉に詰めろを掛けた。

上手最後の頑張りで△1二金と守る。

▲2四桂と跳んだ手が、必至になっていて防戦不能に、これが最終の決め手になった。

上手最後のお願いで△7八銀成▲同玉△6七銀成▲8七玉△6九馬▲8六玉まで110手にて、下手リョウ君の勝ち。

奨励会員は、メチャメチャ強いんです。
若いし純粋だから、甘い手は指して来ない。

それを4枚で勝てたのですから、相当な自信になったと思います。




まとめてみますと。

第1図までは、手順も完璧で100点です。

 ここでの今後のテーマは、どう攻めるか▲4六飛が良い手に見えるが、私的に  は、ここに飛車をセットして幸せになる人は少ないと思います。

 上手も、この周辺の手で、変化入れて来ますから1図で挙げた他の手も、その時 の最善手になる可能性もあります。

第2図~第3図は、リョウ君の切れる手筋が出ています。

 少し駒損気味ですが、平手の角交換とか矢倉を戦う時の手筋満載の場面です。
 得意な部分ですから、もっと伸びて行けば良いと思います。

第4図~第5図は、上手の守りと反撃手順が勉強になります。

 もう一度、盤を逆にして上手の手順を並べて見て下さい。
 参考になる手が、沢山出てきます。

第6図~最終手

 自分の王様と相手の王様が詰む詰まないを、しっかり読んで居ます。
 96手目の▲8六歩が特に光ります。

 青野先生は、日頃簡単な3手と5手の詰将棋を解いていると、こんな時の
 危険度が身につくと書かれています。

 ポイントは、簡単な物を多くだそうです。(笑)

 良く読んで勝ちを掴みましたね、おめでとうございます。


全体と通して

 これと言った悪手は、感じられませんでした。
 適度の緊張感の中で、今後も続ければ自然に伸びて行く様な気がします。





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みんなで研究してみましょう 5

2008-12-28 00:27:36 | 将棋
図は、上手が△4九銀と王手を掛けた局面。

▲6九玉と逃げると上手も△2二玉と、こちらも早逃げして凌ぐ。
そして、▲4四桂の金取りに△3一金と逃げ▲4二金に△4七角成りと迫って来た。

ここら辺りの攻防の呼吸が面白い。

ここでは、リョウ君勝ちの局面だと思うが▲6九玉に△1三歩と逃げ道を作り▲3一金~▲2一金と金・桂を犠牲にして△1三玉~△2四玉と脱出に成功する。

しかしリョウ君、「玉は包むように寄せろ」の格言とおり、▲2六金と上部脱出閉鎖する。

△6九銀と上手は攻めるも、▲3五歩と完全封鎖に成功する。

こういう処は、安心して観ていられるレベルになっている。

しかし上手も、先程犠打で打った4九の銀を5八に不成りと引き「詰めろ」を掛ける。
対してリョウ君、一度▲1六桂と王手を掛け△1三玉と追い落とす。

リョウ君の王は一手スキ、対して上手の王は二手スキの局面になる。

リョウ君は、この詰めろの局面を、どの様にして凌いだのでしょうか。

以下は、次回に・・・・





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