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先手一手損角交換戦法

2009-05-20 21:23:55 | 将棋
後手番で、一手損する角換わり戦法がプロの先生の世界では流行してますが、その昔かなり次元は違いますが、アマの世界で時々見かけたのに「先手一手損角交換戦法」があります。




本当に昔の話で恐縮ですが、考え方が実戦的で面白いというかアマならではなのです。


だいたい、アマの多くは▲7六歩と指します。
それに対して、矢倉好きな人なら△8四歩ですが、振り飛車党なら△3四歩から始まります。

そこで、いきなり▲2二角成と角交換してしまいます。
これは、当時では棋理に反した手で、単に一手損してしまうから、常識では考えられない範疇の手でした。

ところがである。

こうされてみると困るのです。(笑)

1.振り飛車が出来ない。

  当時は、振り飛車には角交換と言って、急戦で角を交換する定跡が中心でありました。
  だから、DNA的に振り飛車にしてはいけないと思う。

2.自分の知らない世界で戦う。

  当時は、角交換腰掛銀戦法は、プロの先生の間で眠っていた戦法で経験値の
  無い戦いを強いられる。

3.多くは棒銀で来られる。

  この形から、先手の多くは棒銀を狙って来る。
  一応、棒銀の受ける手順などは、成長の過程で研究してるが、いざ大会で
  指されると、直ぐに思い出すものでもない。

4.筋違い角に来られるかもしれない。

  これも同様で、何となく筋違い角の雰囲気がするので経験値無いから、早く
  △3三銀と上がりたいと心理的に誘われる。

そして、相手はというと、こう指すのだから経験値が豊富である。
最初から後手番で、自分の得意戦法で戦えると思えば、一手の損を補充して充分な感覚で駒を進めることが出来る。

昨今は、角交換振り飛車や後手で一手損する戦法が花盛りである事から、これも有かなと思いますが、囲碁の世界の「後の先」みたいな感じもしないでもないです。

角交換や居飛車一刀流の人に試みると、ひどい目に逢うかもしれませんね。(笑)

振り飛車党も今は、角交換を怖がらないから効果も薄いでしょう。

昔むかしの話でした。


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