決勝戦の解説は、イケメン藤倉四段と室谷女流初段お二人とも、本大会を経てプロに道に進まれている。
女子決勝戦は、瀬戸川さんVS山根さんと、これまた全国区の二人が相まみえる事になった。 上の図は先手瀬戸川さんのイビアナに対し後手山根さんのクローズド四間飛車で、渡辺竜王の本に出て来る様な基本的形から戦いがスタートしたところ。
藤倉先生の話。
最近は、角道をオープンにしたままの振り飛車が多くなりましたが、将棋を覚えて行く過程では序盤の知識だけで勝負が決してしまいそうな、角交換型は避け昔ながらの振り飛車にする方が、力を出せるのでお勧めとの事であった。
うちの教室でも、アンヌさん・チノさんの女子会員には、昔ながらの四間飛車を教えて来ましたが、どこでも同じ傾向のようで女子同士の対局では、やたらと相フリ飛車が多くなり本大会も、その傾向が多かった感じでした。
図は、山根さんの△5五角に瀬戸川さん▲3七角と引いて角交換を挑んだところ、同行したウッキー先生「ここは一目△3三角で振り飛車有利だが、女の子の将棋では△3七角成りとしちゃうんだよ!!」との発言を待つか待たないかで△3七角成りが指された。
そういうものかと、流石ウッキー先生である。 (私めが結石になったのは、石が流れなかったからなのとは関係ありません。)
この後、互角の手に汗握る戦いが繰り広げられ先手玉はアナグマの金銀が全て無くなり、後手玉も5一まで追い出されるも僅かに先手届かず、山根さん見事に2年連続優勝となった。
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両選手とも教室のアマ高段者の先生が、体調・メンタル・テクニカルも含め親子の様に寄添いサポートされていた。
週刊将棋のコラムに、各地に現れる天才少女達は、現れるのではなく創られるとの文を読んだが・・・・・
↑の3点セット目的の観戦ツァーの私達とは大違いで、まさにその現実を垣間見る事になった。
これだけ強くなった少女達の行く先に、どんな未来が待っているのだろうか。
アンヌさんは、高校生になっても将棋を続けるとの事、ゆっくりペースで高校で初段・大学で三段くらいに到達して行けば、一生将棋を良き友として歩んで行けそうで、そうなって欲しいものである。
で・・・・・もう心は!
第48回全国高等学校将棋選手権大会 (2013)
宮崎・天童・倉敷3点セットになったらどうしましょう。(笑)