王座戦に、藤井五冠が登場しました。
対するは五冠に、3勝2敗と勝ち越してる大橋六段です。
先手の大橋六段は矢倉を所望し、後手で受けて立たれています。
上の図は、1950年代の将棋で、先手:塚田正夫名誉十段 VS 後手:大山康晴第十五世名人のオープニングです。
飛車先の歩の交換は、3つの利ありとされていた頃なので、△3三角と受けています。
現代の矢倉は、これを受けません。
そして、先手も飛車先を切りません。
飛車先の歩を切って、矢倉に構えるとAIが発明した、居角左美濃急戦で潰されるそうです。
最近は、こんな形で序盤が進んで行きます。
あの綺麗な矢倉は、どこへ消えたのでしょう。
1969年1月17日 王位戦、先手加藤一二三 vs. 後手中原誠 戦。
原田泰夫九段作。