駒の動かし方を覚えて将棋対戦デビューは、何か公園デビューに似てるかもしれない。(個人的見解です)
で、何も言わない理屈もない。
上の図で下手が先手で攻めて貰う。
すると多くの子は元気良く▲2一飛成と王手で迫って来る。
「うえからマリコ定跡」を知らないから、もう絶対に捕まらないが、これを根気良く逃げ下手も頑張って王手ラッシュで追いかける。
正解手を教える事は簡単であるが、知っているのと理解しているの違いで、それは理屈ではなく肌で覚えるものだと最近感じて来たので、上手玉は逃げに逃げ下手は王手・王手で追いまくる。
一見無駄な営みに思えるが、この無駄な営を繰り返すのがキモになる。
何回も何回も追い掛けても捕まらない玉を経験してから次のステージに入る。
▲2二飛成を教える。
上手は何か指さないといけないので、とりあえず△6一玉と動いて。
あらま▲6二金でエンド。
ここで大切なのは、この手順を教えるより▲2一飛成りから王手・王手で追いかけてもらい逃げて・逃げて・・・と遊んであげる事で、この経験が長いほど▲2二飛成の手が浸み込んで行く。
そして、あんなに追いかけて捕まらなかった王様が、たった3手で捕まえる事が出来ると知った時、ひとりの少年は将棋の虜となって行く。
その為の一見無駄と思える時を一緒に過ごしてあげるのが、この道の「いざない」だと最近少し分かって来た気がする。
このシリーズ少し続けます。
管理人の実戦からなので、詰み筋とか受け筋は多岐になるかもしれませんが詰みます。
手筋は2通り。
1.玉は下段に落せ。
2.一間竜受けにくし。
19手ですが、後半は並べているだけなので感覚で行けば、読まなくても自然にゴールになりそう。