5月11日(日) 5月10日(土)の続き
世田谷美術館の萬KENBUN録 逍遥・鎌倉―鎌倉の美術館と近代建築を巡る旅―
かつては高級別荘地として、また著名な文筆家、画家たちが住まいを構えた文化的な場所として知られている鎌倉。今では湘南随一の観光地として多くの人々が訪れる地となっています。しかし、明治後期から昭和初期にかけて造られた貴重な近代建築が数多く現存していることは意外と知られていません。今回はこうした往時の面影を伝える建築物を巡りつつ、新緑に包まれた鎌倉の文学館、記念館、美術館などを訪ねます。
吉屋信子記念館 1962(S37)年築
大正~昭和に活躍した女流作家・吉屋信子が晩年住んでいた邸宅跡で、普段は市民の学習施設として使用し、春秋に一般公開(期間曜日限定)を行っています。
設計は近代数寄屋建築の第1人者で、日本万国博覧会松下館 (大阪府吹田市/現存せず)
外務省飯倉公館・外交史料館 (東京都港区)成田山新勝寺(千葉県成田市)等も設計した 吉田五十八氏です。
ここも撮影禁止でしたので室内の写真はありません。
古い建物を眺めながら、路地を抜けて行きます。
寸松堂 笹目町 1936(S11)年築 鎌倉景観重要建築物等第4号
鎌倉彫の彫師佐藤宗岳氏の店舗併用住宅として建てられた建物です。
案内役世田美の高橋氏の面目躍如
人一人しか通れない江ノ電の線路脇を通り
大通りで目にした古い建物には由比ヶ浜出張所と書かれていました
旧横浜興信銀行由比ヶ浜出張所(現・横浜銀行) 由比ヶ浜3-1-1 1927(S2)年築
現在はTHE BANKと云うネーミングのバーだそうです。
<続く>