ヨボ爺の与太話

街の見て歩きを投稿したのは昔の話、
今はヨボ爺が日常の与太話をたまに投稿する、
子供の絵日記の様なブログです。

好古会(2017) 8月例会

2017-08-04 15:07:38 | 講座・講演会・勉強会

8月4日(金)

好古会の8月例会です。

古会は横須賀市自然・人文博物館で催された考古学・歴史講座の受講者が中心のサークルで、                                                          活動内容は専門家の話を聞く・史跡見学・会員間の情報交換や博物館の行事に協力し、                                        会員相互の知識を深めながら親睦を図り、                                                             月一回、博物館・史跡等の見学会や博物館か隣接する文化会館で学習会を行っています。

講師は横須賀市自然・人文博物館 元学芸員稲村 繁、参加者は18名。

今年度のテーマは'神奈川県の遺跡'ですが、今日は先日工事現場でまた見つかった旧石器時代の物とされる落し穴についてです。

列島に人類がやってきたのは今のところ4万年~3万八千年前のホモサピエンス(現生人類)であり、それ以前の遺物は2000年の旧石器捏造事件より全否定され、今のところ存在の確認はされていない。

以前に発掘調査された横須賀市打木原遺跡の深い土坑は穴は直径約1.2~1.5m 深さ約1.5~1.7mで、大人が入れる程度の大きさで6~24m間隔でほぼ一直線上に並んで出土。放射性炭素年代測定法で約2万5千年くらい前と時期を特定されていて、動物を狩るための落し穴(罠猟または追込み猟)ではないかと考えられている。旧石器時代は移動中心の生活を行っていたと考えられているが、こうした落し穴と思われる深い土坑は同時期の三浦半島横須賀市船久保遺跡や静岡県側の愛鷹山地の参篭で数多く発見されている。あるいは三浦半島や静岡県は2万5千年前ころでも黒潮などの影響などで比較的温暖で半定住的な狩猟採集生活を送っていた可能性もあると思われる。

稲村 繁氏の専門は埴輪で旧石器時代は詳しくないと云いながらも考古学者としての知識は凄いと感じました、多くの石器類も出土しているそうですが、ウ----ンと思ったのは道具の発達についてですが、南方の暖かい地区では1年中食べ物が手に入るので耕作や貯蔵が必要無いが寒い地区に行くほど耕作や貯蔵が必要になりそのための道具も発達する。なるほどと思いました。

コメント (4)
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