ヨボ爺の与太話

街の見て歩きを投稿したのは昔の話、
今はヨボ爺が日常の与太話をたまに投稿する、
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ヨコハマ洋館探偵団の講座 アール・デコの世界-④-1

2015-12-13 16:19:00 | 講座・講演会・勉強会

12月13日(日)

今日は「ヨコハマ洋館探偵団」第28回シリーズ講座の4回目、

会場は山下公園に係留されている氷川丸です。

 

 

 

  

「ヨコハマ洋館探偵団」とは1982(S57)年横浜根岸のフレーザー邸の取り壊しをきっかけに「横浜の洋館を愛する 会」が設立され、その後1988(S63)年横浜市中区役所の生涯学習の一環の市民団体の学習ボランティアとして「ヨコハマ洋館探偵団」と改称、開港以来の歴史の証人である洋館の保存を目的としその存在を広く市民の方々に知ってもらう事を目的とし、現在も講座やウォッチングを企画し活動している団体だそうで、代表は横浜シティガイド協会副会長や横浜ボランティアガイド協議会会長も務める嶋田昌子氏です。

今回のテーマはアール・デコのデザイナー マーク・シモンと氷川丸
講師は横浜国立大学名誉教授吉田鋼市

氷川丸は日本郵船株式会社が太平洋横断航路(横浜~シアトル)の貨客船として、1930年に横浜船渠株式会社(現三菱重工業横浜製作所)で建造されました。戦前から残る唯一の豪華客船として市有形文化財に指定されています。一等サロン・食堂などの内装はフランスを代表する船室デザイナーのマーク・シモンが手がけました。マルセイユで造られ横浜で日本の職人の手で完成しました。当時、日本郵船の船内装飾は英国様式が主流だったなか、氷川丸のアール・デコ様式のモダンな内装は流行の最先端として大変話題になりました。吉田先生はマーク・シモンの子孫を探し当て、10年前の2月シモンの孫・ひ孫にあたる音楽家が来日し、船内でコンサートを開催したきっかけを作られました。

資料をもらい着席、

 受講者は前回と同じく150名程。

講義中は撮影は禁止との事でここまで。

前半は資料に基づく説明で、1930年日本郵船の太平洋横断シアトル航路として建造、

一等サロン・食堂などの内装の設計製作はフランスを代表する船室デザイナーのマーク・シモン

で現存するアール・デコの船内意匠の唯一であり、

特別客室は川島甚平衛(現:株式会社川島織物セルコン)その他は横浜船渠・

日本郵船のデザイナー・技術者の設計製作だそうです。

当時、大型客船のインテリアには多くの建築家も関わり、村野藤吾・中村順平・

松田軍平・渡辺仁・山下寿郎・前川国男など懐かしい名前も出てきました。

氷川丸の船名は氷川神社(総本社:埼玉県さいたま市 武蔵一宮氷川神社)に

由来するそうで船内装飾には社紋である「八雲」の神紋が用いられています。

      

 

後半はスライドで説明を受け講座は終了後は、船内の自由見学。

一等児童室 

 

 

一等食堂

  

 

一等読書室

<続く>


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