「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

☆餃子パラダイス☆ with Beethoven@七里ガ浜自宅厨房

2010-02-14 20:00:03 | 食べ物・飲み物
朝からダイニング・ルームやキッチンがただならぬ緊張感で一杯だった。



だってお昼は☆餃子パラダイス☆だから。
本日私は単なるレポーター、カメラマンに徹する。餃子は妻が担当することが、我が家の伝統となっているのだ。



ニラを切る。



大量の豚挽肉。



ネギに白菜。



ニンニク、ショウガ。



白菜を切る。なんだかわたしの3倍くらいの速さで切っている。スゴイなぁ。



どんどん切って用意する妻。餃子になるとめっちゃ燃えるオンナ。餃子職人になることを希望しているとの噂もある。



西友七里ガ浜店で買った餃子の皮。28枚入り袋が3つも。エクセルを使い高度な計算をすると28×3=84! 84個も作るのか!!



妻オリジナルの餃子レシピの特徴はオイスターソースとごま油にある。

ご存じ李錦記のオイスターソース(普及版。同社にはもうちょっと高級な製品もある)。



ごま油と言えば・・・かどや!と思いきやこれは日清。最近幅を利かせる商品。



このオイスターソースとごま油にコショウと酒を加え、先に豚挽肉を味つける。

私が遊んでいるうちに、切り作業終了。いや、私は別に遊んでいたわけではない。撮影に忙殺されていたのだ。



全部を練る練る練ぇ~る♪ 見ただけでよだれが出る。家の中はニンニク、ニラ、ショウガの香りでいっぱいだ!



さて、餃子の具を皮で包まねばならない。こういう作業を楽しく素早くするのに最適な音楽は何か知ってますか? ご存じベートーベンの5番です!若きカラヤンの精気みなぎる指揮。誰もが知る音楽。暗譜している人も多いことでしょう。覚えやすい旋律、華やかな雰囲気が☆餃子パラダイス☆を勝手に盛り上げてくれる!!



途中からですが、どうぞYoutubeでお聴きください。私の好きなところから。たまりませんねえ。堂々たる演奏だ。



日本人はベートーベンやブラームスが好きだ。私の祖父も遺言で「孫にはベートベンかブラームスしか聴かせるな」と言ったらしい(本気にしないで)。

ほら、もう包み終わった。やはりベートーベンの5番がいいでしょ?
私も包み作業をちょっとだけ手伝った。



焼き始めるぞ!



そろそろ食べる準備。これも李錦記のラー油。具入りの辛いものである。



ビンの裏には「具材をスプーンで一緒にすくってお使い下さい」との表示が。



そうなのだ。このとおり。酢や醤油も足して、タレを作る。



もう待ちきれないぃ~~~~ッ! 
と言ってたら キタ━━━━━━(((゜∀゜)))━━━━━━!!!!
キタ━━━(゜∀゜)━( ゜∀)━( ゜)━( )━(゜ )━(∀゜ )━(゜∀゜)━━━!!!!!



知らぬ間にBeethoven Symphony No.5は第4楽章に突入している。ここまで来るともう誰でもストレートに感激してしまうだろう、様々な音の同時多発的爆発だ!(岡本太郎的表現)。餃子を食べるにふさわしい。フル・ボディの赤ワインと、複雑極まりなく強烈な味と香りの競演とも言える餃子&タレは、よく合う。そこにこのBeethovenのNo.5の第4楽章の音的共鳴感が加わると、ランチの興奮が頂点に達する。



妻はいきなり立ち上がり、箸を振って指揮をし始めた。すでにカラヤンと同化している。

このカラヤンの指揮は第4楽章の演奏時間が8分台だ。かなり速いな。ついつい餃子をどんどん食べてしまう。うまいぞうまいぞたべるぞたべるぞはやいぞはやいぞだだだだだだぁ~。



どうです? 
本日の格言は「美味しいものは見た目も必ず美しい」だ。魯山人先生の言うとおり。



「ニオイがたまらん、欲しいの欲しいの」と仰向けになってすねる茶々之介。



ダイニング・ルームの中のにおいがスゴイ。寒いけど窓開けましょ。

コメント (16)
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北大路魯山人と薄口醤油と関西風うどんとバレンタイン・キッス♪by国生さゆり@七里ガ浜自宅厨房

2010-02-14 08:47:51 | 食べ物・飲み物
関西風うどんは好きですか?



最近北大路魯山人先生の「料理天国」(ちくま文庫)を読んだ。いろいろとためになることが書いてある。

家の中でも外でも、あてがわれたものばかり食べて満足するな。なんでも通りいっぺんに覚えたとおりの機械的な理解で食べるな、作るな。臨機応変に自分の頭で考えよ、値段ではない、心をこめろ、材料を選べ、試せ、無駄を出すな、美しく作れ。そのようなことが書いてある。かなり怖い。



魯山人先生の「美しさ」を求める心は料理にとどまることなく、自分で器を作るところまで行く。絵も描く。書も書く。これは自画像。妻の蔵書の中の魯山人先生の作品集から。妻はお茶(表千家)をずっとやっているので、陶芸に関心がある。ただし彼女のダンナにはカネがないので、良いものが買えるわけではない。



先生の本物はこんなお顔。



先生の作品。



先生は京都に生まれ、関西の味に親しみ、やがて東京の味に親しみ、鎌倉に住んだ。ちょっと似てるなぁ・・・私に、なぁ~~んて。先生に叱られる。「一緒にするな!」と。私は陶芸をしないが、母は陶芸を30年以上楽しんだ。今は止めている。これは母の作った焼絞め。薬なしで高温で焼いたもので、お酒を飲むには非常に良い。



魯山人先生はそういうバックグラウンドの人なので、何でも偏見なくストレートに論理的に考え、評価する。関西も関東もない。外国料理もすべて同様に感じて、断じる。魯山人先生は「薄口醤油」について大変好意的に書いていて、関東の人間ももっと使うべきであるとしている。薄口醤油を使えば、料理の色や上品さを損なわず、塩は濃口と変わらず効いていてむしろ強く、同じような値段で買えるのだから、経済的ですらあると言う。



それとも関連することだが、関東人は昆布だしを使うのが下手くそだと先生は言う。

これは関西人が皆感じるところかもしれない。歴史的背景や水の違いもあって、関東人はあまり昆布に頼らず、魚ダシと濃い醤油で片づける。関西人は昆布を強調するためのダシの使い方に習熟している。敢えてこのダシの味の東西の境目を決めると関ヶ原あたりになり、名古屋は東側に入る。滋賀県以西は博多まで行っても同じだ。西ではうどんを食べた最後にダシをほとんど飲んでしまう人も結構多い。ダシ自体そのように作られている。

スーパーで見かけたので、買ってみた。「昆布」を売り物にするヤマサの白だし。色は白いが、塩味が薄いわけじゃない。



ほら。かけつゆはこれ1に対して水7とある。かなり薄めて使うのだ。



さあ、これで関西風きつねうどんを作るぞ! 
って意気込むほどのものではないか。これを使えば誰でも、居眠りしながらでも作れる。

でも取り敢えず、張り切って調子の良い華やかな音楽を♪ 皇帝 by アシュケナージ。ショルティ指揮シカゴ響。これは私が生まれて初めて買ったクラシックのレコードで、今ここにあるのは同じ録音を後年CD化したものだ。



そこで妻が帰宅。お茶の稽古から帰った。そうしたらチョコレートが2つも。そうか、世に言うバレンタインデー? 上のチョコは妻から。

下の大きな包みはなんと義父からだ。どうしましょ? 義父から愛を打ち明けられてしまったのだ。ホワイトデーのお返しは杖でも差し上げたらいいのかしら?



バレンタイン・キッス♪(国生さゆり)をお楽しみください。



義父からの愛の告白に私は相当動揺してしまったが、気を静めて料理を続行。揚げを濃く味付け。



この西友オリジナルの揚げ、なかなか良い。揚げもいろいろな作りのものがある。ふわっとしたのや、ズシリと重いタイプ。これは後者だ。うどんには合う。



ネギを用意。小口切り。



これが本日のダシ。もはや東京風に慣れた私には薄い色に見える。



麺は最近いつもこれだ。生麺で良いものが七里ガ浜では手に入らない。これは乾麺だが、わりにしっかりしている。そして何よりも、安い。



出来た。魯山人先生の本に端を発した関西風うどん。ヤマサの白だしを使っていては先生が嘆くかもしれないが、私にしては上出来。



拡大図はこちら。どないでっか? おいしそうでっしゃろ?

コメント (10)
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