「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

八ヶ岳西麓原村の2月(8) ウェリーズとジャケット

2010-02-26 22:09:57 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
今回の原村の滞在では、CDをあれこれ持ち込んで聴いていた。画像にあるのはヨー・ヨー・マのソロ。東欧からアジアにかけての音楽で、とってもエキゾチックな印象。



山荘があるのは八ヶ岳西麓原村の標高1600mの地点。外はでたらめに寒いとまでは行かなかったが、それでも結構冷え込んだ。気温はマイナス10度~0度くらいのことが多かった。山荘の周りは夜中になるといろいろな動物が歩きまわるらしい。私はシカやウサギくらいなら足跡もわかるが、それ以外のになると皆目見当がつかない。



晴天ないしは曇天続きだったが、周囲には雪がたくさん残っていた。現地ではゴム長が必須である。左が自宅から履いていった靴。右が山荘の近くを歩く時のゴム長。



ゴム長と言ってもやわなものじゃない。細くてふくらはぎをシッカリ包み、地上43cmの高さがある。ハンター社のゴム長の多くはこの長さがある。



ソールはトレッキング・シューズ並みだ。これなら裏の山の中をどんどん歩ける。ハンター社をご存じない方は、このブログの以前の記事「正調英国田舎紳士的服飾学(1) Hunter Boot Ltd.」をどうぞ。



もうひとつの必需品がこれだ。日本が誇るアウトドア・メーカー、モンベル社のパウダー・ホップ・ジャケット。今もまだ生産されている。私のは8年前のジャケットである。中綿はシュラフにも使われる化繊で出来ていて、軽く、温かい。湘南では真冬でも歩くと汗が出るくらいで、まったく使えないジャケットだが、この土地には最適だ。



モンベルは真面目な会社だ。脇の下のつくり。



襟のまわり。耐久性抜群で、機能もよく考えられているので感心する。こういうメーカーがもっと増えれば良いと思う。モンベル・ショップはどこに行っても店員が非常によく教育されているし、自社製品に関心と誇りを持っている。



厳寒の地ではアカ切れ、ひび割れがあるので、アロエ・クリームを。これで私のお肌もすべすべ。おほほ。



おぼっちゃまはこの日もストーブのそばを占領し、眠る。

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八ヶ岳西麓原村の2月(7) アンコール・エヴァーバーン(3) 購入、工事、レンガ、薪割り

2010-02-26 17:21:25 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
ヴァーモント・キャスティングズ社の薪ストーブ、アンコール・エヴァーバーン。少なくとも今まで私が使った3台の薪ストーブの中では最も使いやすい。

連続投稿「アンコール・エヴァーバーン(1)」「同(2)」「同(3)」でいろいろと解説して来たが、薪ストーブにはそれぞれ強い個性や特徴があり、メーカー毎に異なった長い歴史やカルチャーがある。だから各社が得意とする商品スタイルには、数値データでは表せない違いが多くある。不慣れな人が店頭で見学したり、あるいはカタログに書かれた内容を読んだくらいでは、判断がつきかねることだろう。



中古や建売の売買ではなく山荘を新築する場合、間取りや面積や外観や工法(木造軸組み、ツーバイフォー、鉄筋コンクリート、ログハウス等)を業者任せにする人はいないだろう。薪ストーブは山荘の建物本体よりも価格が安いだけで建物同様に個性的な面も多く、その選択についても山荘オーナー自身が納得して行うとよい。

では個人の山荘オーナーは、建築業者にまかせておかないで自分で薪ストーブを専門店から薪ストーブを買ってくればいいのか、と言うとそうでもない。多くの場合、個人が薪ストーブ専門店あるいは代理店に直接出向いても、あまりディスカウントは期待できないからだ。しかし建築業者は同じものを同じ代理店からかなり安く仕入れることが出来る。個人の山荘オーナーとしてはその所をうまく利用することだ。メーカーや機種をそのバックグラウンドまで調べて選ぶが自分では買わず、そのストーブの設置についてオーナーそれぞれがご縁を持つ建築業者に相談してみると良い。それで自分が購入するより安くつくならば、その建築業者に建物の工事と一緒に頼んでしまえば良い。



上の画像はストーブの右側面。「ENCORE」のロゴが眩しい。この小さなレバーで空気の取入れ量の調整が自由に出来る。炎の大きさも思いのまま。しかもこのレバーは妙に耐久性があるらしい木製で、どんなにストーブ本体が熱くなっていても素手で触れる。

何せ厳寒の地、八ヶ岳西麓標高1600m。暖房設備と家の仕様はある程度しっかりしている必要がある。



煙突はなるべく真っ直ぐに。また外気にさらした部分を短く。そうでないとススが中に付着しやすくなる。

煙突工事の人はいろいろと怖い例を示しておどかし、「煙突は二重にした方がいいですよ」などと言う。煙突が冷えにくく、したがって中にタールが付着しにくいため、煙突がつまりにくくて火災事故につながりにくいのである。理論的にそれは正しい。しかしもしあなたがストーブを設置した建物を別荘として時々利用するだけで、薪に乾燥した広葉樹を使うのならば、煙突など二重である必要はあまりない。二重であろうがなかろうが、どうせたいしてススなど付かないことを私は知っている。

煙突工事は高くつく。ヘタするとストーブ本体より周辺工事が高い。それだけに慎重に。うまい施工を安く済ませよう。



ストーブ周りの工事も必要になる。今やレンガはよりどりみどり。ウチの山荘のはアンティークな感じのものだ。非常に不揃いな印象を与え、私は気に入っている。工業製品的な感じがないからだ。



焼きムラや形のムラが激しくて、面白い。



レンガの角に鼻を当てて寝るヘンな犬。



ふとストーブ天板を見ると・・・やはりこの近辺。250度あたりをウロウロ。賢いんだなぁ、このストーブ。



でも薪が燃え尽きつつある。そろそろ薪を補給しないといかん。



玄関ドア脇には薪が積んである・・・と思ったら薪が無くなっている。仕方がない、薪割りをするか。ちょっと鬱陶しい気がする。



長靴を履き、ジャケットやコートは着込まずに外に出る。長靴を履くのは雪の中に入るため。氷点下でも着込まないのは薪割りをするとすぐに、汗が噴き出るくらい熱くなるため。

薪置き場から玉切り状態の薪材を取りだし投げる。一々運んでいては腰が痛くなる。そしてその場で縦にして、斧で薪割り。なるべく腰に負担をかけないのが私の鉄則。



玄関ドア脇に再び薪の山が出来る。満足感が一杯の瞬間である。



これは点火時に使う小枝と細く割った薪。手斧は全体が鉄製のスグレモノ。



以上。あなたも楽しい薪ストーブ生活をお楽しみください。
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八ヶ岳西麓原村の2月(6) アンコール・エヴァーバーン(2) ポール・キャスナー氏と薪ストーブ調理

2010-02-26 09:21:50 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
米国の薪ストーブ・メーカー、ヴァーモント・キャスティングズ社(以下{VC」)の、日本における輸入総代理店代表を務めるのは、このポール・キャスナー氏である。米国人だが尺八が好きで日本にやって来て(・・それだけでかなりの変わり者という感じがする)、やがて信州に住みつき、日本におけるVCの薪ストーブの販売を仕事として選ぶ。



キャスナー氏の会社(ファイアーサイドと言う)が最初に日本の輸入代理店として米国VC本社と契約するに当たっては、最低でも年間200台は販売するという取決めがあったようだ。当時まだ日本でよく知られていない薪ストーブの販売目標としては、決して簡単なものではないだろう。しかしキャスナー氏の目の付けどころは良かった。その後VCのストーブは日本で非常によく売れたのである。



日本でも売れる要素が、VCのストーブには元々備わっていた。何よりも本国のメーカー本社に営業的センスがあり、ユーザー・フレンドリーな姿勢が顕著なのである。使い易さと安全性と様々なオプションを用意しストーブの楽しさを示して、VCは日本でも数多くのユーザーを惹きつけることが出来た。

しかし日本でVCのストーブがこれだけ定着したのには、日本におけるキャスナー氏の営業努力が相当大きかったのだろう。90年代にあちこちの雑誌に出ておられたのを記憶している。イベントもこなしておられた。キャスナー氏はユーモアとサービス精神に溢れた方だ。さらに日本ではアウトドア作家の田淵義雄氏を味方につけることにも成功した。これは大きかっただろう。田淵氏の素敵な寒山生活が雑誌で紹介されるたび、そこにはVCのストーブが写っていた。

我が家の犬も「VCなら安心。ここでボクはよく寝られる」と言っている。



VCのストーブ及びそのオプション製品の販売促進策として、キャスナー氏はこんな本も書いている。



これがまた楽しい本なのだ。クッキングに関心がない男性でも薪ストーブに関心がある人なら、これを読むと少しはクッキングをやってみようと思うことであろう。



これ、何だか知ってますか? クッキング・スタンド。ストーブ同様の鋳鉄製で、これがあればストーブの炉内での調理が容易になる。



前回の記事でご紹介した薪が手前に倒れて来ることを防止する2本のバーを利用して、クッキング・スタンドの支柱とする。こういうところがVCの「顧客囲い込み」のうまさで、私も囲い込まれている。



とてつもなく熱い炉内に入れることの出来る調理器具と言えば、やはり鋳鉄製のダッチ・オーブンである。アウトドアでの使用とは異なり、脚なしのダッチ・オーブンが便利だ。



これはダッチ・オーブンの底面。信頼の証、ロッジ社のロゴ。



同じくロッジ社の重く分厚いスキレット。



これも炉内で利用する。ただし大きな炎でボーボー燃焼しているような状態では、スキレット上の料理がスグに丸焦げになってしまう。措き火状態になった時にしか、これは出来ない。真冬は寒いので日中措き火状態にすることはない。つまりある程度温かい季節にしか、これは出来ないのである。



アッと言う間に出来るマルゲリータ。



VCのEEであなたもクッキングを楽しみませんか? VCの製品及びその日本の代理店はなかなか魅力的ですよ。オプションは多彩、安全面の配慮、適当にやっていてもうまく使える利便性。そして何よりユーザーへのサービス精神が旺盛だ。

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