お出かけしましょう。
山荘があるのは原村(長野県諏訪郡)。
その隣の富士見町(同じ)へ行こう。
今回の原村滞在中は、ずっとこんなお天気(↓)だったよ。
毎日がとても気持ち良かった。
最初の目的地がこちら。
カントリーキッチン・ベーカリーだ。
営業中はこの表示がある。
いつもたくさんパンを焼いているんだよねー。
だから助かる。特に予約しなくてもたいてい買えるから。
私が好きなのはここの名物であるクルミレーズン。
900円。
価格が上昇したね。小麦粉も光熱費も爆上がりだからね。
40年ぶりのインフレに世界は見舞われている。
明朝このおいしいクルミレーズンを食べましょう。
でっかいパンだ。
向かいの赤いログハウスは同じくカントリーキッチンのレストラン棟。
味はいいよ。おすすめだ。
テラス席ならワンコもオッケー。
ここで音楽。シューベルトの軍隊行進曲♪
おぉ~ぞら はれて♪
こぉ~ころ たぁ~のし♪
はぁ~るは ちぃ~かくで よんでいるぅ~♪
うでをくんでゆこぉ~♪
おかへぇ~ やまへぇ~♪
小学校で音楽の時間に習った曲だ。今回の散歩にぴったり。
Q: さて、ここはどこでしょう?
A: 富士見高原のペンションビレッジでーーす。
信玄の棒道を散歩するのだ。
信玄の棒道は甲州と信州の両方にまたがる。
道として面白いのは甲州側だろうが、県境から甲州側は馬が多く通り、でっかい馬糞がやたら落ちている。乗馬の聖地、小淵沢なのだ。
小さなドガティ君を散歩させるのはちょっと厳しい。
その点県境から信州側は清潔(笑)。
そんなわけで今回は信玄の棒道のうち富士見高原のペンションビレッジとヨドバシカメラの研修所の間を往復する。
棒道に入りましたよ。
すぐに現れるのが仏供石。「ぶっくいし」と読むらしいよ。
棒道は軍用道路であり、その里程標のように使われたらしい。
目立つからね。かなりの大きさでここに鎮座している。
上に仏さんがあるのだけれど、それをよく見ようとして近づくと、その下にある巨大な仏供石が邪魔して、 仏さんを下の方まで見ることが出来ない。
仏供石から離れると、少しは仏さんを下の方まで見ることが可能になるが、今度は遠くて仏さんの細部が見えない。
これをこの地域では「仏供石のジレンマ」という(・・・ウソ)。
とにかくよく目立つ岩なのでした。
ドガティ君は匂いを嗅ぐのに夢中。
長いリードである程度自由に歩かせていた。
水が涸れた川を横断。
フキノトウだ。遅いね。鎌倉だと2月には見られるように思う。
ご丁寧に何度も標識が出て来るので間違えることはない。
鉢巻道路の歩道拡張工事があり、このような状態になった。
山の中の古道らしさは失われたが、これもまた仕方ないこと。
糠塚というのがよくわからない。
このあたりをそう呼ぶのだろうか。
これは境界杭だ。左側が富士見町の町章である。
拡大するとこんなの(↓)。
これを見て「ありゃ?」と思う人がいるかもしれない。
この富士見町の町章は、私が住む鎌倉市の隣の藤沢市の市章にそっくりなのである。
これ(↓)が以前私が藤沢駅近くで撮影した藤沢市の市章だ。
真ん中がカナカナの「フ」で、外側左と下側がカタカナの「シ」で、右側上方が濁点「〝」を図案化したものである。
そこでもう一度富士見町の町章をご覧ください(↓)。中央上が「フ」。それ以外の部分の左側3分の2ほどが「シ」で、右側残りが「ミ」。
「フジミ」をデザイン化したらしい。
じゃあ濁点はどこへ行ったのだ?という指摘は細かすぎるかも(笑)。
藤沢市は「フジサワ」のうち「サワ」を捨てて「フジ」だけを図案化し、富士見町は「フジミ」のうち濁点を捨てて「フシミ」を図案化したということか。どちらも惜しい。あとちょっとで完璧なのに(笑)。
富士見町と藤沢市だけではないんだが、なぜか市町村名をカタカナにしてその一部だけをデザイン化する市町村が多いんだなー。漢字にすると画数が多すぎてデザイン的に美しくならないからだろうか? 以前私の山荘があった麻績村(おみむらと読む)の村章なんてカタカナのオを〇で囲んだだけだったもんなぁ。
涸れた沢が多いね。
ヨドバシカメラの研修所の敷地はもうすぐだ。
ヨドバシカメラの創業者は富士見町の出身である。
ヨドバシカメラの研修所の芝生が見えると、俄然ドガティ君はそこに上がろうとして、妻に制止されている。
ドガティ君は芝生を見ると、そこで大好きなボール遊びが出来るものと勘違いするクセがある。
なかなか諦めない。
やがて妻に引っ張られて、斜面を下りて来た。
「つまんないの・・・」
ヨドバシカメラの敷地の端っこ。
なにやら古そうだな。
神様がいそうですよ。
山の神。寛保2年(1742年)に建てられたらしい。
乙事は富士見町の一地区だ。乙事と書いて「おっこと」と読む。
ジブリ作品のもののけ姫におっこと主というのが出て来るでしょう? あの名前はこの地区名「おっこと」から来ている。
宮崎駿監督は富士町に別荘を持っていたので、あの作品で富士見町内の地区名をいくつか使って登場人物の名前にしている。
祠があるね。
確かに横に寛保2年3月3日と書いてあるね。
棒道はまだまだ続く。
しかしここで引き返しましょう。
富士見高原のペンションビレッジに戻ろう。
芝生の広場が見えたので、そこで遊ぼうと勝手に斜面を駆け上がるドガティ君。
ダメだと言ってるのに、あきらめが悪い。芝生は入っちゃいけないの。
リードを引っ張られ、渋々斜面を下りて来るドガティ君。
こんないい道があるんだから、この道を歩くことを楽しみなさいよ。
来た時とは違うルートに入ってみる。
文字が消えていて、読めない。こういうのが多い。
人にまったく会わないね。
静かな森の中。
これは何の骨?
小動物の頭だよね。
しかし何の骨が私にはわからない。
笹が深いので、ドガティ君は抱っこ。
楽しい散歩だ。
こういうところが延々と続く富士見高原の林。
再び涸れた川を渡る。
こういうところを歩く時は運動用の長いリードが重宝する。
小さなドガティ君にはちょっとした岩も大変。
それでも楽しいらしく、サクサク歩いている。
バスの運転手さんは花粉症がひどいらしい(↓)。
ドガティ君もよく歩きましたね。お疲れ様。
富士見町のAコープに併設されたガソリンスタンドで給油。
エネキーも使えるよ。
以前はクレジットカード決済の場合でも、この建物(↓)の中に入って行っていちいち清算していたが、現在は外でエネキーで簡単に決済可能。
しかし「いらっしゃいませ 清算はこちらで」の以前の表示がドアに残っている。
買い物して帰りましょう。
買い物を終えたら山荘に戻る。
夜は冷える。薪ストーブを使用。
茅野の酒ダイヤ菊純米を飲む。
ドガティ君はお疲れ。
【つづく】