「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

八ヶ岳西麓原村(7) 夏目漱石と農場(八ヶ岳中央農業実践大学校)

2023-04-11 18:00:03 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
出口保夫著「漱石と不愉快なロンドン」。

著者(故人)は早稲田大学の先生で、専門は英文学。英国についてのエッセイも数多い。鎌倉市内にお住まいだった。


官費で英国に留学した夏目漱石は、2年間の英国生活がどうにも苦痛だったようでやがてノイローゼになったという。

この本の最初に、対照的な私費留学生であった南方熊楠が出て来る。

夏目漱石が日本を出発するのと同じ年、南方熊楠は英国における研究生活を終えて日本に戻っている。南方熊楠は私費で米国や英国に長年留まり自由自在に研究した。南方熊楠は英語を含め数多くの言語を楽に操ることができた。


向き不向きがあるからねぇ。

江藤淳も夏目漱石の消極性(破線の部分)を書いている。


下宿に閉じこもりがちで、ノイローゼに。


漢文の素養もあった夏目漱石は、日本が中国を侵略したり、西洋と手を結びまた模倣することにとても否定的だったようだ。


そうした思想的なことは置くとしても、とにかく英国留学は夏目漱石にとって「不愉快」なことだったらしい。

しかし彼の英国での経験は、その後彼の小説となって実を結ぶ。

当時珍しいユーモアをもって、しかも猫が主人公であるという小説に化けるわけだから。


この2冊の本を持ち込み、山荘では読書三昧。

どちらも古い本だよ。

さあ、おでかけしましょう。


「みなさん、こんにちは」


「ボクはどこに連れて行ってもらえるのでしょう?」

「あ、ここでしたかー。そうだと思っていました」


原村の農場(八ヶ岳中央農業実践大学校)だ。

お花を販売中。


この日は晴れだったが、雲が黒い。


なぜでしょうね?

農場の広場は鹿の糞が多かった。


だから移動しましょう。

チーズやバターを作っている建物の隣の広場へ。

わーーい!と勝手に先に行くドガティ君。


ドガティ君は農場の敷地やそれにつながる森を知り尽くしているのだ。

「早すぎますよ」と言われて戻って来たドガティ君。


広場でピョンピョン。


急に「おすわり!」と言われた。


「来い!」と言われて全力疾走。


それではボール遊びをしましょう。


「おとーさん、それを投げてください」


「はやく投げてくださいってば」


投げると猛ダッシュする。



晴れているけど雲が多い。


ドガティ君のボール遊びは続く。


いくらでも走るよ。


この日のボールは犬用テニスボールだ。


疲れたら終了。

楽しかったね。


農場の中の販売所へ。

これはポップコーン用のとうもろこしだ。昨年収穫されたもの。


下の写真では、上下二段に分かれている。

どちらもポップコーン用だが、上がとうもろこしそのもので、下はそれをバラしたもの。


下のバラしたのが便利だね。

それを購入。


みなさん、農場の経営は相当厳しいらしいから、ここで遊んだら何でもいいので何かを購入してあげてくださいね。アイスクリームなんてのもおいしいよ。あとはチーズとか。野菜は常にいろいろ売っているしね。

ドガティ君は撤収。


Aコープ原村店へ。


食材を買って山荘に戻る。

薪ストーブに点火する時に使うのは、古い新聞。

2008年12月の日経新聞だ。

「一般歳出が50兆円台に乗り、無駄の排除が課題」と。


今じゃそんなもんじゃない。

財政は硬直化、その後もこの数字は増え続けているよ(笑)。

今や一般会計総額は120兆円が見えて来たし、そのうち一般歳出は80兆円が見えて来た。

国債残高はGDPの2倍ほどある(・□・;)

その国債残高の半分以上を日銀が抱え込む(・□・;)

クロちゃんの後釜の植田先生はこれをどうやって終わらせるのでしょう。ヘタなことをすると円金利が急上昇する可能性がある。もしそうなると、日本政府の返済能力に疑問符がつく可能性があり、日本の格付けは投資適格ギリギリのBBBまではすぐに落ちるだろうね。その先が・・・怖い。

なんてことを想像しながら、この新聞を燃やして薪ストーブ点火。


ルイボスティを飲みましょう。


吾輩は猫であるを引き続き読む。


文字だらけだね。


はやりの推理小説のようにスラスラと読めない。

猫が人間を批判的に観察するとは面白い。

ルイボスティでは物足りなくなり、スコッチを飲む。


楽しい山荘生活もあと少し。

【つづく】
コメント (16)
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