またもや芝生の話である。前回書いたとおり、吉田健一氏に言われなくても、日本で芝生を維持するほど「馬鹿げた話」はない。残念ながらここは英国ではなく、高温多湿な関東地方南部である。ここでは、彼の地のようにただ草を刈り続けていればそれが芝となり均等に生えそろう、なんてことは夢のまた夢だ。芝生維持の苦労たるやものすごいし、さらに一旦完成したら未来永劫安泰かというとそうではなく、次々に新たなトラブルが発生する。もしこれから芝生を植えようという人がいたら、私は「止めた方がいいのじゃないか」とアドバイスする。
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ウチだって、犬がいなければ芝生を維持していない可能性が高い。犬を時々庭に出して息抜きさせ遊ばせて、オシッコさせるという気高い動物愛護精神を実践すべく芝生を維持しているに過ぎない。芝生がなければ雨天時は庭に出た犬の足先がドロドロになるし、背丈の低い草花も優雅に色々と植えてみたいがそれは犬のオシッコで全滅するだろうからして、「芝生か高木か、さもなくばその両方か」というハムレット並みの究極の選択くらいしか我が家には許されていないのである。
努力しても芝生はなかなか均一に生えそろってくれない。どうして、こんなにまだらな状態なのか?
芝生専門の高価な液体肥料を買ってみた。「住友液肥8号(芝生用)」である。なんとも大層な名前だが、結果はあまり芳しくなかった。と言うか、良かったとも悪かったとも言えない。効果がよくわからないのだ。何本もボトルを買ってしまったが、買った後でこうした肥料をよく知る方に聞いたところでは、それはあの有名な「ハイポネックス」等の液体肥料と成分的にあまり変わらないという。だから今では芝生用としてではなく、ハイポネックスの代替物として植木鉢の草花用に使っている。情けない話である。
私の模索は続いた。西武園芸七里ガ浜店で「レバープランツ」というブランドhttp://www.leber-torf.jp/の芝生専用肥料を買ってみたのである。これはひと月ほど前にこのブログでも紹介している。最初私はこれを警戒した。以前同じような外見の化成肥料を芝生に撒いてみたら、芝生が極端な肥料焼けを起こしてしまったからだ。このレバープランツの芝生専用肥料は外見は化成肥料に似ているが、内容的にはボカシ等と同様非常に有機的なものであり、肥料焼けは起きずその後も大変調子が良い。これは私も推薦する。
前回ご紹介した芝刈り機の失敗談同様、肥料についても失敗が後の向上を生んでいる。
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アプローチのレンガの目地部分にたまったゴミのような土の上でも苔は成長する。随分盛り上がって元気である。信じられない生命力だ。一部にはびこると困る種類の苔もあるが、画像の苔は別にこれ以上の勢力拡大と言う野望は抱いていないようであり、もっぱら日陰寄りの目地で平和にひっそりと生活することを無上の喜びと感じているようなので、そのまま放置している。
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しかし芝生の敵もいる。芝生の生育を妨げる奴らは数知れず。画像左はカタバミだ。これは一見クローバーのような優しい顔をしながら、実は庭の全面的征服という野望を心の奥底に秘めた恐ろしい相手である。根は浅いが、種をどんどん飛ばす。根絶しないとつけ上がる。根を抜いてもそこに薬品を散布しないと、また復活すること間違いなし。手ごわいやつである。戦国時代の抜け目ない武将を想像させる植物である。
もうひとつが画像右の・・・名前を何と呼んだか失念した。スギナや葛(クズ)同様根がかなり深い。一見軟弱そうで退治するとやられたふりをするが、根は地中深くに生き残り、またどこかで復活するというゾンビのようなやつだ。これはスコップでは片付かない。薬品のお世話になる必要がある。地中深くまで根絶やしにするしか解決方法はないのである。スギナや葛は今も見かけるけれど、もうすでにハイ・シーズンは過ぎている。また来年戦うことになろう。
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最後の画像は猫の糞・・・じゃなくって今朝がた鳥が庭の隅を掘り返した痕である。ムクドリ等がいろいろやって来て、庭の土を掘り返し、地中の虫を捕食する。放置すると秋にはご覧のような土の山を毎朝大小何十も見ることになる。そうなるともう芝生どころではない。これを防ぐには地中の虫に死んで頂くしかない。鳥が捕食しそうな虫(往々にして植物の根も食べてしまう虫)を退治する薬品があるので、それを散布する。
かように、芝生の庭は矛盾だらけなのだ。冒頭申し上げたとおり、日本で芝生を維持すること自体が「馬鹿げた話」なのである。日本は「刈っていれば自然に芝生になる」国、土壌ではない。さらに芝生を育成するのに肥料を投入する一方、同じ庭の芝生以外の植物や虫を退治するのに薬品を投入するのである。我が庭の土もその所有者である私も矛盾した行為に苛まれ、いろいろな面で疲弊している。
すべてはこの暴れん坊(↓)のためなのだ。犬の生育も芝生の維持もまったく割に合わないものである。
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ウチだって、犬がいなければ芝生を維持していない可能性が高い。犬を時々庭に出して息抜きさせ遊ばせて、オシッコさせるという気高い動物愛護精神を実践すべく芝生を維持しているに過ぎない。芝生がなければ雨天時は庭に出た犬の足先がドロドロになるし、背丈の低い草花も優雅に色々と植えてみたいがそれは犬のオシッコで全滅するだろうからして、「芝生か高木か、さもなくばその両方か」というハムレット並みの究極の選択くらいしか我が家には許されていないのである。
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努力しても芝生はなかなか均一に生えそろってくれない。どうして、こんなにまだらな状態なのか?
芝生専門の高価な液体肥料を買ってみた。「住友液肥8号(芝生用)」である。なんとも大層な名前だが、結果はあまり芳しくなかった。と言うか、良かったとも悪かったとも言えない。効果がよくわからないのだ。何本もボトルを買ってしまったが、買った後でこうした肥料をよく知る方に聞いたところでは、それはあの有名な「ハイポネックス」等の液体肥料と成分的にあまり変わらないという。だから今では芝生用としてではなく、ハイポネックスの代替物として植木鉢の草花用に使っている。情けない話である。
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私の模索は続いた。西武園芸七里ガ浜店で「レバープランツ」というブランドhttp://www.leber-torf.jp/の芝生専用肥料を買ってみたのである。これはひと月ほど前にこのブログでも紹介している。最初私はこれを警戒した。以前同じような外見の化成肥料を芝生に撒いてみたら、芝生が極端な肥料焼けを起こしてしまったからだ。このレバープランツの芝生専用肥料は外見は化成肥料に似ているが、内容的にはボカシ等と同様非常に有機的なものであり、肥料焼けは起きずその後も大変調子が良い。これは私も推薦する。
前回ご紹介した芝刈り機の失敗談同様、肥料についても失敗が後の向上を生んでいる。
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アプローチのレンガの目地部分にたまったゴミのような土の上でも苔は成長する。随分盛り上がって元気である。信じられない生命力だ。一部にはびこると困る種類の苔もあるが、画像の苔は別にこれ以上の勢力拡大と言う野望は抱いていないようであり、もっぱら日陰寄りの目地で平和にひっそりと生活することを無上の喜びと感じているようなので、そのまま放置している。
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しかし芝生の敵もいる。芝生の生育を妨げる奴らは数知れず。画像左はカタバミだ。これは一見クローバーのような優しい顔をしながら、実は庭の全面的征服という野望を心の奥底に秘めた恐ろしい相手である。根は浅いが、種をどんどん飛ばす。根絶しないとつけ上がる。根を抜いてもそこに薬品を散布しないと、また復活すること間違いなし。手ごわいやつである。戦国時代の抜け目ない武将を想像させる植物である。
もうひとつが画像右の・・・名前を何と呼んだか失念した。スギナや葛(クズ)同様根がかなり深い。一見軟弱そうで退治するとやられたふりをするが、根は地中深くに生き残り、またどこかで復活するというゾンビのようなやつだ。これはスコップでは片付かない。薬品のお世話になる必要がある。地中深くまで根絶やしにするしか解決方法はないのである。スギナや葛は今も見かけるけれど、もうすでにハイ・シーズンは過ぎている。また来年戦うことになろう。
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最後の画像は猫の糞・・・じゃなくって今朝がた鳥が庭の隅を掘り返した痕である。ムクドリ等がいろいろやって来て、庭の土を掘り返し、地中の虫を捕食する。放置すると秋にはご覧のような土の山を毎朝大小何十も見ることになる。そうなるともう芝生どころではない。これを防ぐには地中の虫に死んで頂くしかない。鳥が捕食しそうな虫(往々にして植物の根も食べてしまう虫)を退治する薬品があるので、それを散布する。
かように、芝生の庭は矛盾だらけなのだ。冒頭申し上げたとおり、日本で芝生を維持すること自体が「馬鹿げた話」なのである。日本は「刈っていれば自然に芝生になる」国、土壌ではない。さらに芝生を育成するのに肥料を投入する一方、同じ庭の芝生以外の植物や虫を退治するのに薬品を投入するのである。我が庭の土もその所有者である私も矛盾した行為に苛まれ、いろいろな面で疲弊している。
すべてはこの暴れん坊(↓)のためなのだ。犬の生育も芝生の維持もまったく割に合わないものである。
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芝生の管理はほんとうに大変ですよね、Jリーグスタジアムや、ゴルフ場のの芝生管理は想像を絶する程の労力と薬品が使われているのでしょうね。
お山の芝生管理も諦め状態です、とりあえず雑草の抜き取りだけで手一杯、高麗芝とコラボさせても良いかなと思っています。
ワンコの足があまり汚れないように維持できればOK牧場。
そうなんですよね。。。
面倒なら止めればよいのですけど。
ゴルフ場ってすごいと思いますよ、薬品の
投入量が半端じゃないでしょう。質は改善されて
いるみたいですけど。
原村で芝やってるのですか?
すごい!
私は敷地内はほったらかしです。
外で遊ぶ習慣がないのと、たまに行くと
メンテについやす時間がない、というか惜しい。
だから放ったかしです。
周辺の人達も2派に分かれますね。
原村ガーデニング族と放ったらかし族。
けっこうたいへんなんですね。
芝が日本の気候風土に合わないのが最大の要因ですか。
前記事の、英国で「雑草を刈れば芝生になる」はすごいですね。
芝生も雑草の一種となると、グラウンドが一面芝生でもそれほどたいしたことないのですね。
今まで英国は凄いなあ、土のグランドが無いのは国力差かと思ってました。
向こうは芝は自然ですねーー。うらやましい。
こちらではなかなかキレイにならないし、
なってもすぐ伸びるし、またスグに次の
トラブルに見舞われるし。
その点メドーセージはええですね。
教えてもらって以来、あちこちで目につきます。
皆どんどん伸びてますね。キレイです。
おはようございます。
芝生は枯れますよーー。
ただでさえ、なかなかキレイに生えそろわない
なに、茶々之介がおしっこをするので、
そこが枯れます。
ただおしっこをするところは木の下に限られています。
もっともおしっこをする楓の木の根元部分は
芝は枯れてます。やーねーー。
特に何もしてません。
水を撒く時は全部一斉にやるだけで、
おしっこの度に撒くということはしてませんので。