資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

新人研修が始まる

2017年04月06日 | 中小企業診断士資格とその活用

 今年も新人研修が始まった。今年は2社を受け持つ。ビジネスの基礎から始まって、コミュニケーション、チームビルディング、ガスの知識、ガス業界の業界研究、そして研修成果のプレゼンテーションだ。これから約1か月、飛び飛びだが、新人研修が入る。

 

 昨日は、昨年の新人2名に来ていただいて、今年の新人との交流会を行った。そして昨年の新人研修以後の、新入社員の動きや職場の状況などを報告いただいた。二人とも1年が経過して、言葉使い、仕事に対する考え方は別人のように成長していた。1年でこんなになるんだなあ、と実感した次第だ。 私も精いっぱいやろう。新人たちも、順調に伸びてほしいものだ。

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弁護士会のポケ弁

2016年11月02日 | 中小企業診断士資格とその活用

 東京診断士会からある商品のお奨めの通知が届いた。この商品、先日、中小企業診断士と弁護士の合同ミーティングがあった際、紹介されたものらしい。それは、「ポケ弁」というスマホアプリ。こちらの記事だ。

   スマホのポケ弁のイメージ(ポケ弁HPより)

 東京弁護士会が作成したもので、中小企業向けのスマホ無料アプリだ。中小企業の経営者や法務担当者に向けて、最新の法律情報や、トラブル予防に役立つコンテンツなどが提供される。コンテンツのカテゴリは労務、契約、不動産、会社経営、知的財産、取引トラブル、倒産の7つ。

 実際に私もダウンロードしてスマホに入れたが、よさそうだ。ただできたばかりで、コンテンツの内容が少なさそう。これからどんどん増えてくるようだから、法律の疑問に答えてくれる、ポケット版、弁護士となってくれると思う。これを使って、さらに疑問点を弁護士に相談する、というルートで弁護士のマーケティングになっているんだろう。

 無料ですから、どうぞダウンロードしてくださいな。検索は、「ポケ弁」で。

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合格ラインを公表すべしと思うが

2016年09月24日 | 中小企業診断士資格とその活用

 先ごろ、中小企業診断士の一次試験の合格発表があった。この発表で話題になったのは、合格ラインが変動したことだ。確か、経営情報システムという科目は4点アップ、その他の科目が各々1点ずつアップさせたと。これに対して、ネットではやいのやいの大賑わいだ。

 この下駄をはかせるかどうかの問題、私は、実は昔からの問題と思っている。通常、試験問題を作成するのは数人の試験委員だ。一方受験するのは、試験によって異なるが数千人から数万人だ。そして、国家試験の合格率は、およそ一定の割合の試験が多い。(ガス主任なら13~15%)。これって、変だと思いませんか。数千人の受験者の実力が年によってぶれることはありえない。ぶれるのは数人の試験委員が作る試験問題の難易度の方だ。毎年一定の合格率になるような試験問題は作れっこない。

 さて、実際はどうしているかというと、気象予報士試験なら、学科は○○問、実技は○○点が合格ラインです、と試験の都度公表している。そして合格者数は毎年、受験者数の4~5%だ。

 ガス主任はどうか、こちらは合格ラインは発表していない。学科はマークシートだから調整のしようがないが、記述式の論述で調整しているようだ。でないと、毎年一定の合格率に収束するわけがない。

 公的試験(商工会議所)の試験などは調整はしていないものもある。商工会議所は70%が合格ラインと決まっていて、調整しないもんだから毎回受験者の合格率が大幅に変わる。

 ということで、多くの国家試験は、受験者の公平さを考えて、公表するかどうかはともかく、得点か合格ラインかを調整して合格者数を一定にしている。今回中小企業診断士試験も同類になったということだろう。

 最後に、どうせ調整するなら、気象予報士試験のように、毎回合格ラインを公表すれば一層納得感がある思うが、いかがだろうか。役所の方もこれを読んでいたら考えてみてくださいな。

 

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グルーミーな印象~診断士理論研修から

2016年08月19日 | 中小企業診断士資格とその活用

 診断士理論研修の内容から、グルーミーという言葉について。我々の執筆した理論研修資料の中に、採用に関する法的問題という章がある。こちらは診断士兼弁護士の先生の分担である。採用に関する有名な判例をレクチャーするものだ。

 判例は3つ。採用内定通知が取り消しされた裁判、学生時代に学生運動をやっていてそれを隠して入社したが、入社後採用取り消しされた裁判、留学して会社を辞めたが、留学費用を返せという裁判2例の3つだ。

 結論は最初は解雇無効、二番目は示談で結果不明、三番目はケースバイケースというもの。この中で最初の裁判で、内定取り消し事由を印刷会社側は、「グルーミーだから」という理由で取り消したというもの。グルーミーという言葉、裁判でもあんまり聞いたことがない。私も一応「行政書士」資格を持っているので法律用語は多少かじっている。しかしグルーミーとは聞いたことがない。日本語だと、「暗い」「陰気」というそうだ。

 この判例では、内定取り消し事由は、内定時点では、不明だったものが後で分かったものである必要がある。ただしその内容は、客観的合理的で、社会通念上相当として是認できるものだそうだ。グルーミーという曖昧な基準では取り消しはできない。重大な学歴の詐称とか、業務に耐えられないほどの健康悪化、学校留年、犯罪などが挙がられる。経営者は簡単には内定取り消しはできないのである。

 この研修、講師をやっていて実に深い勉強ができる。

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中小企業診断士理論政策研修講師を実施

2016年08月16日 | 中小企業診断士資格とその活用

 昨日は、中小企業診断士の理論政策研修の講師を体験した。この理論政策研修とは、診断士に義務付けられている研修で、5年間で5回(つまり毎年1回)受講しないと、資格が更新ができない。そんな法定の研修だ。

 昨日は両国のKFCホールで受講生は約200名。主催は東京診断士協会、もちろん協会員でなくとも受講できる。考えてみると200名を相手にした講演は診断士になって初めてだ。研修は2部構成で、1部は補助金の話、2部が人材育成の話。人材育成は持ち時間約2時間半。4章に分かれていて、1章が女性活躍、2章がネットショップの診断事例、3章が高齢者の活躍事例、4章が採用の法的問題である。この資料の原稿は我々人財開発研究会の3名の診断士が執筆し、当日は交代で2名が登壇する。私は1,2章の担当で登壇した。3,4章はウチの研究会の診断士兼弁護士さんが担当である。

 この原稿の執筆者と登壇者が違う場合、補足内容や質問対応などパワポに書かれているもの以外の部分は、Q&A集のシートを作り、そこに課題と解答の一覧表を作った。これで3名が共通認識に立つことができた。グループで仕事をする場合は、このマネジメントが大変だと実感。

 さて会場だが、3名用の机に3名が座り、ぎっしり。講師席から見ても窮屈そうだ。私の持ち時間は70分、途中パソコンが動かなくなるトラブルもあったが、ちょうどの時間で最後の弁護士さんにバトンタッチ。休憩時間に私の講師席に次々に知り合いが挨拶に見える。私の先生のような方もいらっしゃった。

 終わって記念に会場で写真を撮影。理論研修は年に5回、残りはあと3回だが、私の登壇予定はこれで終わり。残りの3回は予備要員、補欠である。この日は予定を入れないで空けておく。1年間を通しての研修だから、何があるかわからない。代替要員を用意していると、講師陣の気持ちはずっと楽になるためこうしたのものだ。

       すごい大きな画面です

     こちらはアップで

 

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借金を抱えた経営者の気持ち

2016年07月13日 | 中小企業診断士資格とその活用
そうだったんだ! 中小企業経営 ~社長の経営戦略がまるごとわかる本~
クリエーター情報なし
三恵社

 中小企業診断士になると、サラリーマン時代には、やったこともない、いろいろな仕事を体験する。その一つが補助金の審査だ。役所は、中小企業に対して、いろいろな補助金を出す。しかしその補助金が適切かどうか、誰かが判断しないといけない。その審査の仕事をやるようになった。もちろん一人でやるのではなく、専門分野で複数人が採点し、その合計点で審査される。

 新しい革新的な製品やサービスの開発なので、いままで気が付かなかったアイディアが書かれている。代表的なのはドローンを使ったサービスや、3Dプリンタのサービスなどだ。そして、その提案企業の財務的な裏付けも調べる。大半は良好なのだが、たまに債務超過の企業さんがある。

 債務超過とは、バランスシートの資産より負債が多い状態だ。バランスシートは、借方に資産を、貸方に負債と自己資本を書き、両者が一致するようになっている。その借方の資産をすべて売却しても、負債が多くて返済しきれない状態だ。つまり、経営不振で廃業しようとして清算しても、借金だけが残る、という状態だ。

 その債務超過が数千万円、ある場合がある。数十万円ならすぐ返せるが、数千万円はまず返せない。このときの経営者の気持ちは、どんなだろうか。四六時中、寝ても覚めても数千万円の借金だ。私なら、気が狂ってしまうんじゃなかろうか。人生何のために生きているか、わからない。自殺したくなるのも頷ける。

 やっぱり、経営者は大変だ。これから利益を出して、借金を少しずつ返さないといけない。企業は政府と違って、紙幣を印刷して増やすことはできない。寝ても覚めても借金、ですよ。

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中小企業診断士理論研修講師スタート!

2016年07月08日 | 中小企業診断士資格とその活用

 中小企業診断士は、資格を取っても更新制度がある。年に6日間相当の企業診断と年に1日相当の理論研修の受講である。これを5年間累積して、ポイントが達していれば、更新できる。更新年近くになってポイントが足りず苦労している人も多い。

 その理論研修の講師を、私が所属する人財開発研究会が受託した。受託の要件は、女性の活躍、高齢者の活躍、採用そして診断士の人材開発の診断事例である。そこで、研究会でメンバーを募って、執筆を開始した。執筆者は3名。テーマは4テーマ。私が高齢者の活躍事例と、中小企業の人材育成事例を執筆。

 年間スケジュールでは、5日間の講師の仕事がある。3名の講師陣を1回2名の発表で回すため、情報を共有しないといけない。サイボウズのSNSをフルに使って、情報を共有する。

 

 そして、昨7月7日、第1日の講義であった。私はこの回は受講生として参加。しかし、自分の執筆した内容だから最後まで、ドキドキして聞いていた。そして時間ピッタリの終了。見事に着地! 終わって、お疲れ様でした。まあ、初回が無事終わってやれやれだ。次回8月15日は、私も登壇する予定だ。

 

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OD活動の事例を聴く

2016年05月27日 | 中小企業診断士資格とその活用

 診断士の組織開発研究会に参加した。この日は、OD(組織開発)を実際にやっている企業さん話を聴くことができた。発表者は、大手印刷会社のODの担当の方。Webではこちらに出ている。昭和52年からODをスタートさせ、最近は「課長の部下指導・育成能力の向上」をテーマとしている。

 さらに特徴的なのは、ODにコーチング研修を取り入れていることだ。年度の初めにコーチング研修を行い、部下のキャリアの棚卸を行い、コーチング指導内容の検討をして、スタートする。そして、コーチングシートで進捗の確認をし、年度の終わりにアドバイスシートが返ってくる。

 かなり徹底したコーチングシステムである。ODは組織を活性化させるのだが、テーマは何でもいい様だ。この企業さんは、部下育成をテーマとしている。この企業さん、部下とのコミュニケーションがか活発化して、情報が流れる風土が生まれたとの声も上がっているそうだ。おそらく従業員のモチベーションも上がっているのだろう。

 そういえば、私の現役時代に、会社でコーチングを取り入れたことがある。当時管理者であった私は、コーチング研修を受けたフォアマンたちと一人5分ほどの簡単な面接を行って、励ましたことがある。その後人事で、コーチング進捗の調査があった。

 ある会議で本社に行った際、人事の課長が私のとことに来て、「○○さん(私)、あなたの職場のコーチングの成果はすごい、他の職場と比べて飛び抜けている、どうしてですか」と聞かれた。一人5分ほどの面接をしただけなのに。

 上司が部下の取り組みに興味を持って、励ますということは、想像以上にモチベーションが上がっている、と感じた次第である。一人5分の面接は、金も時間も大してかからない、少ないコストで大きな成果が出る方法である。

 

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ドローンの飛ぶところを初めて観る

2016年05月21日 | 中小企業診断士資格とその活用
Holy Stone 2.4GHz 4CH 6軸ジャイロ ドローン 日本語説明書付き 国内認証済み 空撮カメラ付き バッテリー2個付 フルスペックエディション F180CK
クリエーター情報なし
Holy Stone

 最近ご無沙汰しているIT利活用研究会、今回はドローンの講義ということで、スポット参加した。幾つか新しいことを覚えた。

 まず、ドロ―ンをド何に使うのか、①鳥の目、②物流、③IOT×ドローン の3つだそうだ。そしてドローンの技術は、7割がスマートフォンの技術だそうだ。現在、生産は中国深センが大きくリードしている。

  また、現在は人口密集地域では飛行が禁止されているが、きちんとした運用体制で許可申請すると、たいてい許可が下りるそうだ。役所の言い分は、何も規制はしていません、ということだ。

  最後に室内でドローンを飛ばしてもらった。垂直に離陸、横移動し、また垂直に着陸する。プロペラの音がやや大きい。操縦は、スマートフォンだ。ドローン、目が離せないね。

 

 

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個人事業の廃業率は10年後90%!

2016年05月09日 | 中小企業診断士資格とその活用

 フェイスブックに載っていた情報から。独立開業した個人事業主は1年で40%が廃業するそうだ。3年で60%、10年後には何と!90%が廃業。これはちと古いが2006年の中小企業白書に載っているそうだ。

 そうか、そんなものか、とビックリ。私の知り合いには同業の中小企業診断士が多いが、そんなに廃業はしていない。行政書士や社会保険労務士さんは、廃業が多いと聞いたことがあるが。

 さて、その原因は何だろう。おそらく売上だろう。売上が上がらず、食えなくなって廃業、サラリーマンに戻るんだろうか。独立はよほど、慎重にしないといけない。今のサラリーマン生活が嫌だからと言って、簡単には独立しちゃいけない数字だ。

 さて、私、今のところ、順調である。私は独立してもう5年近く。1年のカベ40%も、3年のカベ60%も突破した。この先は、10年のカベ90%に挑戦である。独立開業10年後は65歳である。果たして10年後まで生き残っているだろうか。

 今の主な仕事は、ガス業界・建設業界の企業診断・社員研修とガス・土木の資格試験の支援、それに加えて資格関連の執筆、補助金の関連だ。今後は今の仕事をキープしつつ、ガス・建設以外の企業研修、企業診断を増やしていこうと思っている。それにしても10年後90%廃業はちょっとショックだな。

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副業禁止規定

2016年05月05日 | 中小企業診断士資格とその活用

 副業禁止規定というのがある。企業に勤めるサラリーマンは、ほかの会社の仕事をしてはならないというものだ。やり過ぎて、本業に影響を及ぼしては困るというののようだ。確かに別の仕事で徹夜して、本業の時に眠ってしまうのは困る。私の前の会社も同じ規程があり、副業はできなかった。

 そんな折り、ホリエモンがそれはないよ、と言ってる。欧米では副業は一般的で、複数の会社の仕事を知っている方が、長い目で見たら人材育成としては有利だ、というもの。同質よりも異質なほうが企業にとってもいいというものだ。一理あるな。記事はこちら

 実は、私も困ったことがある。中小企業診断士資格を取ると、執筆の仕事が舞い込んでくる。また5年間で30日間の診断実務が求められる。この実績がないと資格を更新できないからだ。しかし、兼業禁止規定があるものだから、執筆はボランティア、企業診断もボランティアとなる。

 執筆はまあ、少額だからいいんだが、診断となるとそこそこのお金になる。私は独立するまで、5年で10社の診断を目標としておいたから、診断協会のセットする診断に加えて、業界の知り合いの中小企業さんにお願いして、個別に診断していた。企業診断をすると、私も役に立っていた。本物の企業さんだから、事業承継から従業員への教育、コンプライアンスの対応など、実に様々な課題を抱えていて、その解決策を考えるのは今の仕事に非常に役に立っている。

 ところが、診断後には、必ずと言っていいほど、謝礼をくれる。こちらは無料と言って診断するのだが、くれる。事情を話して受け取れない、と言って断るのに苦労した。一方で、このクラスの診断だとこのくらいのお金になるんだな、と相場を知ることもできた。

 この兼業禁止規定、なくなれば、中小企業診断士も、もっともっと活躍できるはずなんだが。だんだん廃止されるんじゃなかろうか。マイナンバーがあるからまずい? きちんと確定申告すればいいのです。

 

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逆境経営~獺祭旭酒造の4P

2016年05月03日 | 中小企業診断士資格とその活用
逆境経営―――山奥の地酒「獺祭」を世界に届ける逆転発想法
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社

 昨年見学した獺祭の工場見学の際、購入した旭酒造の社長が書かれた本の感想である。中小企業診断士の学習で、企業経営には4Pがあると教わった。4Pとは、製品(プロダクト)、価格(プライス)、店舗・流通(プレイス)、販売促進(プロモーション)で、製造販売の検討の際に必要な要素を表す。私も便利でよく使っている。獺祭についてもこの4Pで考えてみた。

 まず製品。獺祭の主力製品は「23」、精米歩合が23%、50%以下が大吟醸だからその数字はすごい。なんでも日本一とかいう、超高級品である。私も獺祭「その先へ」を試飲したが、フルーティで、ワインを飲んでいるようなスッと喉を通る喉越しだった。かなり製品にはこだわった差別化をしている。

 そして価格。獺祭は言わずと知れた、高価格製品である。「その先へ」は1本3万円だ。フランスの高級料理店では、ワインも高級品を出す。ところが日本酒はこんな高級品はないため、高級料理には合わない安酒、となっていたそうだ。これに対抗して価格設定されたものそうだ。

 さらに店舗・流通。獺祭の工場は山口県の山の中。店舗では勝負できない。周辺の人口は少なく、ここも市場が成立しにくい。そこで主な市場は、大都市だ。さらにガツンと来る喉越しが好きな、酒飲みをターゲットにしていない。ターゲットは、女性と海外だ。これも競合しないで売り上げを伸ばす手法だ。

 最後の販売促進。ターゲットの東京やパリなどには店を出している。しかしテレビCMなど派手な広告宣伝はしていない。多いのはSNSなどによる口コミやマスコミで、取材したら勝手に情報を流して、広告になっていることだ。

 この獺祭、現在、原料米の山田錦がネックになっているそうだ。それで生産量が増やせず、流通段階で品薄になってる。在庫が不要な羨ましい商品だ。ただ、中には杜氏が作っていない酒は酒じゃない、ウチは獺祭は売らない、といった小売店もあるそうだ。これも逆に宣伝広告になりそうな話である。農家の皆さん、山田錦、作ってくださいな。

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クラブツーリズムの対応に見るLTV作り

2016年05月02日 | 中小企業診断士資格とその活用

 先日、開聞岳登山のブログをアップした。と同時に主催者のクラブツーリズムのHPのご意見欄に苦情のメールを入れておいた。その後のクラブツーリズムの対応を書き留める。

 苦情の内容は、下山時に雨の中、滑る岩の下りで単独行になり、心細い思いをしたことだ。危険な岩場で怪我をしたらどうするのか、下山の最後尾で、雨の中登ってくる人はいない。携帯も通じない。誰も来ない、どうやって対応するのか、とい苦情だ。

 メール入れた翌日、責任者と思われる方から、短いお詫びのメールがあり、添乗員本人が出頭してからよく話を聞いて対応するというものだった。

 そしてその翌日、長文のお詫びメールが来た。当日の添乗員と現地の登山ガイドに事情聴取したそうだ。結論は、「安全安心を最優先に行動しなければならない」登山で顧客を単独で歩かせてはならない、まして危険を危険を伴う場合はなおさら。この件は、社内に注意喚起を通達する。普段からこのように研修をしているが、研修の再徹底が必要と猛省している。再徹底の研修を5月にも実施する・・全社員に徹底する・・と長い長い、2,000字に及ぶ、丁寧なメールであった。

 正直、ここまで対応してくれるとは思わなかった。もう十分な対応である。クラブツーリズムはさすがに成長している旅行会社である。トラブルの対応は素晴らしい。トラブルを上手に解決すると、その顧客はかえって、その企業のファンになるという。これは私が企業研修で受講生に話していることである。今回は私がそうなってしまった。

 中小企業診断士試験のマーケティング科目では、ライフタイムバリューLTV(生涯顧客価値)を高めた、ということになる。このネタも企業研修で使えるね。なんだか、得した気分だ。またクラブツーリズムで山に行こう。

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診断士会スプリングフォーラム

2016年04月17日 | 中小企業診断士資格とその活用
最速合格!中小企業診断士最強入門テキスト〈’16年版〉
クリエーター情報なし
成美堂出版

 昨日は、東京診断士会のスプリングフォーラム。新入会員の歓迎会だ。午前中は、各研究会の紹介プレゼン。1研究会当たり3分30秒と、短い時間に紹介する。私は人財開発研究会の紹介。

 午後は、研究会の勧誘活動。いつものことだがごった返す。市ヶ谷の会場には1千名の人が集まったそうだ。東京協会は、全国の中小企業診断士のかなりの人が所属する。研究会も本部所属だけでも50以上ある。私は人財開発研究会の勧誘活動をする。名刺を30枚近く戴き、この方々に研究会の見学をお奨めする。これで気に入れば、入会となる。今年も何名入会するか、楽しみである。

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上司の9割は部下の成長に無関心、その通り

2016年03月23日 | 中小企業診断士資格とその活用
上司の9割は部下の成長に無関心 「人が育つ現場」を取り戻す処方箋 (PHPビジネス新書)
クリエーター情報なし
PHP研究所

 資格の研修がオフシーズンになって、ここのところ、中小企業診断士として、企業の診断を多くやるようになってきた。診断といっても事業承継や、マーケティング、財務診断など数多くの種類があるが、私は目標管理や人事・人材育成が専門である。

 標記の書籍を読んで、まったく同感だ。会社の目標管理に、そもそも「人材育成」という言葉がない企業さんがある。忙しすぎて部下を育てる余裕がないというのが一因だ。本書では、解決策はいろいろ書いてあったが、まあ、本を読んでみてくださいな。

 ここから、本書からちょっと離れて私の考え。売上を目標に達するため、全力を挙げる。それはその通りなんだが、売上は短期の目標だ。今月、今年の話だ。それに対して、人材育成は長期の目標だ、簡単には成果は分からない。しかし、これをないがしろにしておくと、後継者が育たない。自分は定年するからいいが、後釜がいない、ということになる。

 すぐやらないといけない仕事と、重要な仕事の二つの軸で考えてみると、すぐの仕事は、すぐやる。これは当たり前だ。しかし、すぐの中には重要なものとそうでないものがある。重要でないものは部下に任せる、といったこともできるはずだ。肝心なのは、急がないが重要な仕事を放っておかないことだ。

 私は、サラリーマン時代に、忙しいが、重要な仕事は、自分にアポを取っていた。今週の何時から何時は、会議のアポを取るように、自分の時間を確保しておくのである。こうでもしないと、重要な仕事は、いつまでたってもできない。そして目標未達となってしまう。

 この書籍に書いてあったが、郵便局では、局長の目標管理では、自分の業務の3割は部下の人材育成に使え、としているそうだ。何を隠そう、私のサラリーマン時代も同じ3割であった。短期と長期の目標の組み合わせ、重要だと思うが。自分へのアポ、参考にしてみてください。

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