![]() | 十字軍物語〈1〉塩野 七生新潮社このアイテムの詳細を見る |
塩野七生氏の最新刊である。十字軍、読者の大半はあまりはっきりしたイメージはないのではなかろうか。第1巻を読んでようやくわかってきた。
ローマ法王の呼びかけで、西欧の諸侯がビザンチンから小アジア、アンティオキアと進攻し、最後は聖地エルサレム(写真)を解放、エジプト軍も撃破して、今のトルコ南部、シリア、レバノン、イスラエルにまたがる十字軍国家を築きあげる。西暦1100年頃日本では平安時代である。
西欧の諸侯は、時として仲間割れするが、エルサレム解放という最後の目標の前には常に団結する。第2巻以降は、この国家をどう守るかの物語になるそうだ。時々、ローマ人の物語に出てきた地名が登場する。この当時は西欧より中東の方が文明が進み、豊かだったようだ。
さて、第2巻は、来年発刊、なんだか第1巻の中身を忘れそうである。


