永遠の0 (講談社文庫) | |
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講談社 |
映画にもなった有名な書籍である。文庫本の帯には300万部突破、とある。そんな売れてるんだ。私はフィクションは、あまり読まないのだが、この小説、ちょっと読むのが遅かったようだ。
書籍や映画など見られた方も多かろうから、あんまり解説はしない。著者が言いたかったところは何か所か感じるが、そのうちの一つだけを紹介する。特攻の話を聞くのに、主人公の姉の恋人の新聞記者が登場する。彼は、特攻はテロリストだという。そして当時はマインドコントロールされていて、戦後、それは解けて皆まともになった。(マインドコントロールなんて言葉は使っていなかったがそんなような意味だった)
それに対し、元特攻隊員は、激しく怒る。皆まともだった。当時は特攻に行きたくないとは言える状況ではなかった。遺書も上官が検閲するから、本心は書けない。天皇陛下のために死ぬなんて奴は一人もいなかった。国が少しでも良くなればと思って死んでいった。
そして新聞社が戦争を引き起こした、と言う。ポーツマス条約で、日本の不利な妥結を怒り、戦争を煽って、とうとう開戦したのは新聞社だ。戦争の犯人は新聞社だ。そして戦後、そのことはすっかり忘れて、日本人の愛国心を奪い、自虐史観を植えつけたのも新聞社だ。隣国におもねる売国奴の政治家や文化人だ出てきた、と著社は言う。
私、思うに、この新聞社は、たぶん朝日新聞だろう。最近のNHK経営委員もやっている著者だが、その言動にいちゃもんをつけているのも、著者のいう「売国奴文化人」たちなんだろう。なんか繋がってきましたね。私は、最後に、特攻こそ、世界記憶遺産として残したい負の遺産と思います。