鈴鹿山脈の御在所岳に登る。前日は麓の湯の山温泉に前泊する。新幹線で名古屋へ、近鉄で四日市から、湯の山温泉へ。ここで「ホテル湯の本」の迎えの車をお願いしておいた。
宿のフロントには、御在所岳の模型がある。これはわかりやすい。明日は、裏道から登る。中道が一番人気のようだが、初回で不案内、ガイドもいないし、ということで、一番危険の少ない裏道コースを選んだ。(模型の一番右側の谷を登るコース)
宿からは濃尾平野が見える。名古屋駅前のビル群も。
さて、温泉。泉質は、単純弱放射能温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)となっている。ペーハー8.2と肌がツルツルとなる温泉だ。温泉成分は0.17g/kl、自宅の風呂に入浴剤を入れた程度の成分。そして泉温は、25.0℃、と温泉法の定義のギリギリだ。
しかし何といっても、ラドンだ、11.8マッヘとなってる。温泉法では5.5マッヘ以上、鉱泉分析法指針では8.25マッヘ以上が規定値、見事これをクリアしている。マッヘってよくわからない単位だが、とにかくクリアしている。
さて、放射能泉って、ほとんど記憶がない。入ったことのあるのは、三朝温泉に増冨温泉くらいかな。どんな効果があるか、温泉ソムリエテキストで調べる。
放射能泉の泉質別適応症は、痛風、動脈硬化、高血圧、慢性胆のう炎、胆石症、慢性皮膚病、慢性婦人病と、かなり広い。一度入ったくらいじゃだめそうだけどね。
この湯の山、戦国時代は、山岳信仰で、ここに僧兵がいたそうだ。僧兵、あの比叡山のやつだ。ところが織田信長に滅ぼされてしまった。今は、僧兵鍋や僧兵餅など、一種のブランドになっている。
この放射能、御在所岳の花崗岩に含まれているらしい。さて、放射能泉で疲れを落とした後は、ゆっくり寝て、明日の登山に備える。明日の天気は午前が曇り、午後から晴れだ。