しばらく前の話、夏にアルプスに登る際、山小屋での時間を過ごすための本を探した。山に持って行くのだから、あんまり厚くて重い本はだめ、そして、あんまり難しいのもダメ、で辿り着いたのが、ダーウィンの「種の起源」。
ただし、原書は5百頁もあるそうで、その入門書を購入。それはNHKブックス「100分de名著シリーズ」だった。Amazonの中古、140頁、小屋で読むのにちょうどいい分量だった。
ダーウィンの時代は、生命すべては、何とキリストがデザインしたとされていた。そこでこダーウィンは、出版に当たり、キリスト教関係者に引っ掛からないように、工夫したそうだ。
生命の樹、種の起源で唯一の図だ。種の進化は枝分かれの過程、すべての生物は進化の最前線で、図の一番上のところ。ヒトは最も発達した高等生物、というのは誤り。ヒトもカエルも一番上の進化の最前線にいる。
ダーウィンのスケッチも載ってる。
突然変異で生まれたものが、生存競争で、環境変化に対応できたものだけが生き残る。細かなことろは覚えきれないがこんなところ。
中小企業診断士の仕事で、企業はどう生き延びるか、その例えで、ダーウィンは「強いものが生き残ったのではない、環境変化に対応できたものが生き残ったと考えた」などと、ダーウィンの例えをしゃべった記憶がある。今さらですが、それを補強してくれた書籍でした。
名著は、当たり外れがない、また、名著、読みたいな。