kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

ケアに充てる

2012-01-08 | 陸上競技
金曜日、この日の練習はマッサージとストレッチにしていまいした。前日まで合宿だったので休みにしても良かったのですが、完全に任せると何もしないで寝ているだけになるのでは?という恐れがありました。本当に自分のためと思えば各自で動くと思うのですが、まだまだそこの部分は怪しいと思っています。前日までの合宿での様子を見ると「言われたからやる」というレベルから抜け出せない選手が目につきました。本当であればそこまで言わなくても自分でできないといけません。これができるのであれば体重管理も補強もこちらから繰り返し言う必要はありません。

この日が1か月前に約束した期限の日になっていました。自己管理をしっかりして運動量を増やし、体脂肪量を1kg減らす。簡単なことではありませんがそれを各自が努力してやっていくことができるかどうかで、本人たちの「取り組む姿勢」を見ようと思っていました。最大で0.8kg、最小で0.2kgでした。かなり脂肪量が減少している者とほとんど変わらない者がいます。ここに「意識の差」が現れてきます。「一生懸命にやっている」と思っているのかもしれませんが「自分なりの一生懸命」から抜け出せません。「やらないよりは良い」という水準です。今までやっていなかったことをやったという安心感が選手にはあるかもしれません。しかし、これまではぬるま湯に浸かっていただけです。求められているのは「本当に必要な努力」です。これだけ繰り返し言い続けてもほとんど伝わらないというのはちょっとしんどいですね。こういう書き方をしたらまた「一方的な非難」と捉えられるかもしれませんが・・・。「現実」を見ていると今のままでは・・・と感じる部分が多々あります。

少し遅い時間の集合にしました。最初に先日話をした「動的柔軟性」についての資料を配布しました。ある選手は先日話をした時の日誌に全ての種目の細かい説明書きを練習日誌に書き込んでいました。それ以外の種目に関してもポイントとなる部分を書きあげていました。こういう姿を見ると「強くなる」という可能性を大きく感じます。逆に「練習内容」だけを書く選手はなかなか変わりません。「表面的なこと」だけを書いても自分の内面と向き合うことができないからです。ここが「本当に必要な努力」なのか「自分なりの一生懸命」なのかの「差」です。それでもこちらとしては「情報」を提供することしかできません。どれだけ話しても受け取る選手自身が「意味」を理解できない限りは変化は生まれないからです。
マッサージをする者と動的柔軟性を高める練習をひたすらやっておくように指示をしました。この日に見てみるとあれだけ身体が硬かった選手の1人が股関節周りが動くようになっていました。約1週間の時間を有効に使っていたのだと思います。まだ肩甲骨周りの動きが著しく悪いですがこれは時間をかけて少しずつ解消してくれるのではないかという感じです。全体的に男子は硬いですね。これも多くの時間を要します。「勝負の年」という自覚があれば必ず行動に現れると思います。「誰のためにやるのか」という部分を「心」から理解できるかどうかです。これだけ動かないでパフォーマンスの向上というのは難しいですね。「練習をやればいい」というわけではありません。結局は「取り組む姿勢」の問題です。練習をする前の「心構え」「意識」がきちんとしていなければ同じ練習をしても効果は出ません。この辺りが今後のポイントになると思っています。

前の記事にも少し書きましたが「ある程度の水準まで来たら「力」の差は大きくない。最後は「本人の意識」次第。」という部分が今後を大きく変えていきます。この日は「常に意識すること」について話しました。腹圧を高めて練習の効率を上げるための「意識」です。外見からは意識しているのかどうかは分りません。しかし、意識さえすれば誰にでもできることです。ほとんどの者は言われた瞬間はできるのですが、少し気を抜くと忘れてしまいます。これはうちの選手に限らず多くの選手に言えることだと思います。「同じ練習をしても結果が違う」というのはこの部分が大きく影響してくると思っています。やろうといしていることに対して「言われたからやる」のと「自分のためにやる」というのでは間違いなく違ってきます。「言われたからやる」者は自分んで必要と思っていませんから「言われた時だけ」意識します。表現が難しいですが「やらされている」という感じですね。
以前、「体重管理」について付きっ切りでやったことがあります。少し目を離すと全く自己管理ができません。かなり「強制的」にやらせました。大きく体重は減りましたが、「内面」は何も変わりませんでした。めちゃくちゃな状態になりチーム崩壊という状態を何度も招きました。というか、間違いなく崩壊していました・・・。どれだけこちらが言い続けても実際にやる選手自身が「自分のため」と感じなければ効果はないのです。

ケアに関しても同様。言われたからやるというのでは良いことにはなりません。人間は「痛い目にあう」となんとなく気付きます。気付かない者もたくさんいるので同じことを繰り返すのですが。我々は「痛い目にあう」前に気付かせようとしますが、なかんか分ってもらえません。怪我をする前に「ケア」をしておく、違和感がある時点で「ケア」をしておくことで予防できます。この段階で治療しておけばお金も時間もそれほどかかりません。何もしないで怪我をしてしまうとそれから練習はできません。治療するにもかなりの費用と時間がかかります。良いことは何もないのです。強制的に集めてマッサージなどをさせますが、本当であれば自分たちで自主的に集まってケアできるようになるのが理想です。数人はそのレベルまで近づいていますがまだまだ真剣になれない者もいます。今後の大きな課題ですね。できれば午後から鍼・整骨・整体に行くように伝えました。どれだけの者が実行してくれるかですね。

与えた「情報」をどれだけ処理してくれるでしょうか。こうやってblogに書くのは何度も読み返して「言われたこと」をしっかりと理解してもらいたいからです。もちろん、厳しいことも書きますがそれが誰のためになるのかを感じ取ってもらいたいですね。大きなエネルギーを使っています。それでもやるだけの価値はあると思っています。

私は補習を5時間くらいやって、その後考査作成。めちゃくちゃハードでした。自分のやりたいことだけをやって生きていくわけにはいきません。やらないといけないことからは避けられないですから。疲れは全く抜けません。
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