色々と書きたいことがあるのですが。気分転換に探偵モノのドラマを観たら面白くて一気に11話観ていました。9年前のドラマでした。一回見たことがあるような気もしますが。こんな時にしかできない自分だけの時間。それは本当に良いのか分かりませんが。
中四国合宿二日目午後。13時前に集まってミーティングから始めました。ハードルの技術的なことも含めてですがヨンパだからこその特徴を理解してもらいたいなと。この数年間のインターハイ決勝のタッチダウンとスピード曲線を示してからそれぞれに考えてもらいました。ヨンパってどこに特徴があるのか。
一つは歩数の切り替えが絶対的にあります。そのためには逆足が上手く使えないといけない。正確にいうとめちゃくちゃ上手くなくても良いのでロスなく越えていけるのであればそれで良いと思います。女子で最初から最後まで同じ歩数で押しきるのは難しい。一歩増える時にハードル直前で「ちょこちょこ」にならないようにしていかないといけません。ストライドコントロールができるかどうかです。「脚を合わせろ」といわれてもそれが咄嗟にできる選手は少ない。混成種目の選手が強い理由は「調整能力」の差だと思います。ここはいきなり試合でやるのではなく別の場面でしっかりと準備しておかなければいけない。
また、スピード曲線の話も。基本的にヨンパは2台目がスピードのピークでそこから少しずつ減速していきます。途中でスピードが上がるというのは考えにくい。2台目までの入りをどうするか。1台目まででどれだけスピードを上げられるかも大きな話しです。歩数の切り替えの話とも重なりますが、どうやって足を合わせるかによって全体の流れも変わってきます。ある適度余裕がある時に歩数を切り替えていかなければいけない。17歩なら17歩を最大限に使ってのストライドコントロールです。
この日の午後にやる練習の意味を理解してもらいたい。単純にやれば良いというのが私がもっとも嫌う練習です。まー理解してもらいにくいととは思いますが。
アップはDMを使って身体を温める。16時20分には練習を終えないといけないのでこの辺りも意識しながら。ハードルドリルをやってからカーブを使ってのハードリングの練習。一歩ハードル、二歩ハードル、三歩ハードル、四歩ハードルという感じで少しずつ歩数を増やしながらです。これはかなり効果的だったと関しています。意識レベルが高いというのもあると思いますが、これだけの練習をする中て練習開始時に比べたら別人のようにハードリングがスムーズになっていました。自画自賛する気は全くありません。本人達が意識をしてきちんとやるからだと思います。逆足が使えないと言っていた選手でもかなりスムーズに使えるようになっている。うまくいかない時には近づいていってアドバイスや本人との感覚の擦り合わせをする。やはりこういうことがやりたいなと強く感じました。「強くなりたい」と思っている選手に対して何をするのか。メニューだけ与えてやっておくとかひたすら走るというのがやりたいわけではない。ここまではシューズで。距離設定も問題なく。
そこからバックストレートを使って歩数の切り替えの練習。これも合宿ではやるようにしています。普段の学校ではなかなか準備が大変なので。自分のストライドに合わせてマークをおきます。16歩、17歩、19歩でマークを10本分置く。そこから10m程度フリーで走って一歩歩数を増やしたストライドのマークを置く。詰まってしまわないようにピッチアップをする。これを何度か繰り返しました。比較的スムーズにできたのかなと。
今度はその感覚を生かしながら歩数の切り替えのための練習を実際のハードルを使って行います。16歩のストライドで6歩ハードルを3台分行ってから17歩のストライドで7歩で2台。これは学校でもできる練習だと思っています。これまではこのストライド調整が難しい部分がありました。理論的な数値だけではなく実際に練習で導入できるようにしていかなければいけません。幸いここ数年ヨンパ選手がチームにいたのでその子達に協力をしてもらいながら準備をしていました。
ヨンパの最大の難しさ。歩数によってストライドが違うということです。当たり前ですが。16歩で走る選手と18歩で走る選手であれば1歩で20センチ程度違います。それなのに一律に「○m」で歩数を決めて走ったとしても絶対に意味がありません。それぞれの歩数によってストライドがまったく違うのに同じ距離でやったところで全員に意味がある練習にはなりません。だから全てのパターンに合わせてハードルの位置を変えます。この距離設定が練習の肝だと思っています。周りから観たら絶対にわからないと思います。ハードル跳んでるなと。しかし、そこに対してめちゃくちゃ細かい設定がある。
上述のような設定の中で歩数の切り替えをやりました。最初はうまくピッチアップできなかった選手も何本か行く中でかなり改善されていきました。絶対に逆足を使う場面が出てくるので事前に徹底的に逆足練習をやっていた意味も出てくると思います。こうなるとは選手の表情も明るくなります。できなかったことができるようになる。それも逆足がスムーズに越えられる。距離設定も狙い通り。
16時20分までに終わらないといけないのですが「5本」と決めていた練習に対して「感覚が掴めているのであと2本くらいいきたい」という申し出が。めちゃくちゃ前向きです。こういう姿を見ていると本当にこちらが楽しくなります。やっている本人達も楽しかったのだと思います。ずっとハードルを跳んでいるのでダメージはあると思います。それでも笑顔で前向きでした。楽しい。
ギリギリに終わってハードルを片付けるためにサブトラックまでみんなで駆け足で持っていく。私は何度かお手本を見せたこともありヘロヘロ(笑)それでもいくつか道具を持って移動しました。いや、年齢的な限界。
すごく楽しい時間でした。更に夜は選手は半分役員が対応して下さるので私は高校時代の同級生と久々に会うことに。2人の女性でした。1人は本当に30年ぶりくらいに会うという感じです。色々な話をしました。高校時代の私はほとんど女性と話をすることもなく過ごしていました。人見知りでしたし。その辺りのことも話しながら盛り上がりました。
牡蠣のバター焼き。
がんす?という広島名物。
気がつけば4時間くらい経過していました。あっという間。たくさん話しましたが「忘れているかもしれない(笑)」ということで解散。
ありがたい時間を過ごすことができているなと感じながら。そして爆睡(笑)
一応二日目のことを記録しておきます。他にも色々とあった気はしますが。記録として。