碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
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『日経新聞』で、これからの「BS有料放送」について解説

2011年09月11日 | テレビ・ラジオ・メディア

来月からの「BS多チャンネル化」に関する記事が『日本経済新聞』に掲載され、この中で、「BSの有料放送」について解説しています。

記事は、10月のBSデジタル放送多チャンネル化で、CS放送を主な舞台としてきた有料放送のあり方が変わりそうだ、としている。

確かに、洋画専門CSの「スター・チャンネル」も、スポーツに特化した「J SPORTS」も、複数のチャンネルをBSで開局する予定だ。

日本初の民間有料放送局であるWOWOWも、10月からは3チャンネルに拡大。

有料BSは、これまでにない盛り上がりを見せることになりそうだ。


・・・以下は、私のコメント部分の抜粋です。

日本のテレビ文化を育ててきたのは、地上波の無料放送だった。

だが、碓井広義・上智大教授(メディア論)は、「広告収入の減少で制作費が削られ、視聴者が逃げるという負の連鎖に陥った。無料放送はある種の壁に直面している」と指摘する。

テレビ文化を再び活性化させるために「有料放送が寄与する部分はこれまで以上に大きい」とも。

「専門放送のCSと大衆放送の地上波の中間に位置するBSならば、視聴者が楽しめると同時にプロフェッショナルな作りにも徹した番組が可能だ。

質の高いものは有料でも手に入れるという土壌ができつつあり、視聴者のニーズと向き合うチャンネルは時間がかかるだろうが伸びる」とみている。

(日本経済新聞 2011.09.10)