あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

ジェームズ・アイボリー監督の「ローズランド」を見て

2013-07-26 15:09:31 | Weblog


闇にまぎれてbowyow cine-archives vol.521


良い題名だなあと思って見物し始めたらNYのダンスホールの名前で、ここに集う人生に疲れた男女を主人公にした3篇からなるいわゆるグランドホテル形式によるオムニバス映画の佳作だった。

1977年度の製作のアメリカ映画で、ここでは後年英国で有名になるアイボリーがとても当の本人とも思えぬ地味に徹した演出に徹している。

2作目では若き日のクリストファー・ウオーケンが色男になってジェラルディン・チャップリンをはじめとする3人の女性と絡むのだが、この頃のウオーケンてかなりのイケメン振りを発揮していたんだなあ。

いちばん心に残るのはダンスの下手な恋人を亡くした老婦人が在りし日の思い出を振り返る「ピーボディ」という1篇で、愛する人のいない晩年の孤独が見る者にも寒々と押し寄せてくる。
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おろ抜く

2013-07-26 09:40:10 | Weblog


「これでも詩かよ」第13弾&ある晴れた日に第142回



コマツナの種を2月に播いて、3月におろ抜いたので、
5月には緑の葉っぱをおいしく頂くことができた。
ちょっとドレッシングをつけ、サラダにして。 


アサガオの種を5月に播き、1週間後におろ抜いたので、
7月には空色の花が咲いた。
どこまでも透きとおった青空のような。 


オキナワスズメウリの種を4月に播いて、6月におろ抜いたので、
7月には小さな星のような白い花が咲いた。
まあるい緑の実が、8月にはあざやかな赤に変わるだろう。


7月に全国で種が播かれたジミンソウ。
21日の日曜日、誰もがついうっかりしておろ抜くのを忘れてしまったので、
おそらく花は一輪も咲かないだろう。



    小泉邸の屋根に群がるカラスども人類滅亡のその後を論ず 蝶人

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