あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

フランソワ・トリュフォー監督の「華氏451」をみて

2014-11-18 11:14:40 | Weblog


bowyow cine-archives vol.731

ドラエもん
僕らが何気なく読み親しんでいる書物を敵とみなし、それを焚書する消防士(オスカー・ウエルナー)が読書の魅力にめざめ、1冊の本を丸暗記することによって後世に伝える反権力の文化闘争に挺身するまでを描いているにゃあ。

のび太
冒頭で出演者や製作スタッフのクレジットを並べながらその名前を呼びあげるところが、すでにヌーベルバーグであり、トリュフォーだあな。

静香
全編が彼が敬愛したヒッチコックへのオマージュになっていて、音楽はバーナード・ハーマン! 「めまい」に似た螺旋状の音階が観客を、奇妙な不安と混とんの世界へ招き、ヒロインのジュリー・クリスティちゃんが表と裏の二面性を持った女性の世界を演じ分けているのね。

スネ夫
たまにこういうゆわゆるひとつのまともなげいじゅつ作品を見ると、いかに映画が進歩どころか退化しているかにきづいて、愕然とするなあ。

出木杉 英才
私たちが自由に本を読み、ものを考え、感想や意見を発表することが最大の脅威であると見做すような権力者は、これまでにも数多く現れたし、いまものさばっているし、これからもどんどん登場してくるだろうね。

ドラエもん
ともかく、ぜったいに僕たちの漫画が焼かれないような時代にするために最近様子がおかしい親元の小学館さんも、少しはぐあんばってほしいにゃあ。


 なにゆえにどんどん右に傾く小学館そのうちドラエもんも逃げ出すだろう 蝶人
コメント
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