12月議会での日本共産党東村山市議団の一般質問から順次ご紹介します。
日本共産党東村山市議団は、各議会ごとに今質さなければならない問題を話し合い、5人で手分けして質問をすることにしています。
今回は、山口みよ議員の一般質問から報告をします。(黒字は質問、赤は答弁です)
1、高校生にも国民健康保険証を全員に郵送を
長引く不況により派遣切りや雇い止め、倒産などが相次ぎ、
市民の暮らしは一層深刻になっています。
東村山市では中学3年生までの保険証は全員に郵送されています。
09年10月からは所得制限つきですが、中学生までの医療費が無料になりしました。本来であれば国が責任を持って保障すべきことと思います。
しかし、高校生はまだ置き去りにされたままです。
親の失業や所得削減などで通学もままならない状況にあり、
病気や怪我をしても保険証が無く病院にいけない高校生もいると聞いています。
そこで以下聞きたい。
①国民健康保険加入者の中で収入が
生活保護基準の50%以下は何人・何%ですか。
生活保護基準の51%から100%は何人・何%ですか。
生活保護基準の101%から140%は何人・何%ですか。
答え=国保世帯は2万5000世帯いる。質問には答えられない。
所得33万円以下は保険料が7割減額をしている。
その世帯数は5477世帯である。
②国民健康保険税滞納者の中で収入が
生活保護基準の50%以下は何人・何%ですか。
生活保護基準の51%から100%は何人・何%ですか。
生活保護基準の101%から140%は何人・何%ですか。
答え=データは無い。
③国民健康保険に加入している高校生についても①・②と同じく伺います。
答え=データ無い。
④保険証の窓口預かりとなっているのは何人か?
答え=10月1日現在1600世帯だった。催告を行い120世帯が分納に、
さらに催告をして600世帯が相談に来たので保険証を渡した。
残り880世帯の保険証が窓口預かりとなっている。
保険証は納税相談に来れば渡す。
国民健康保険は相互扶助なので、保険料を払わないのは不公平になる。
⑤高校生で窓口預かりとなっているのは何人か?
答え=11月現在、26人
⑥新型インフルエンザが流行しているとき、一刻も早く治療をしなければなりません。高校生の保険証はすぐにでも郵送で本人に渡すべきでは?
答え=国が調査をしている。国が決めたらやる。
納付相談に来てくれればいつでも渡す。
再質問=国に先駆けて高校生には送付してもらいたい。
市長答弁=国保の徴収率は70%を割り込む。
生活が苦しい中でも払ってくれている。何とか払ってもらうように
するしかない。法令にのっとって対応している。
滞納している人はどうすれば払えるか相談に来てほしい。
以下は福田の感想です
以上のようなやり取りが有りましたが、
山口議員が、困っておられる人の切実な実態を示し、
バイトで自分の学費を稼ぎ、家計の足しにしている高校生もいる。
せめて、高校生の子どもさんには健康保険証を無条件で送付するべき
と質問しているときに、
後ろに座っている与党議員が馬鹿にしたように鼻で笑った。
苦しい国保税を払えない市民がいるはずがないと言う意味か、
市民の苦しさを訴える山口議員を馬鹿にしたのか?どちらかは分からないが、
こうした質問をしているときに鼻で笑うことのできる議員の見識を疑う 私は思わず後ろを振り向いて『笑う問題じゃないでしょ』と怒鳴った。
山口議員は、住民の滞納相談にも付き合い、
「お金がないので2000円ずつ払わせてほしい。一生懸命払うので・・・」
とおっしゃってがんばっておられる人々を数多く応援してきました。
私のところにも、
「主人が病気になり、医療費が高く、保険税を滞納した。主人もなくなり、滞納分を5000円ずつ払って来たが、払いを増やすように言ってきた。これ以上払えないといっても担当者が納得してくれない。相談に行くのが怖い」
と訴えてきた納税者がいました。
こうした市民の実態があるからこそ、
せめて子どもたちだけには病気になってもお医者さんにいけるよう保険証を無条件で送付してほしい
という質問を今回したのに
その質問を鼻先で笑って馬鹿にする議員がいるんです。
信じらんない
同時に、滞納世帯の所得水準がどうなっているのかなど
住民の実態をつかんでいるのか聞いたことに対して
行政は、そんなものは調べられるはずがないだろうといわんばかりの回答。
これも不誠実な態度です。
9月議会のH20年度決算委員会で、65歳以上の非課税限度額廃止で住民の税負担がどれだけ増えたかと訊ねた際
経過的に増税した時期は算定していたのに、満額増税になったH20年度決算額は「算定していない」「できない」と言い張った当局の姿勢とも通じるものです。
市民の暮らしの実態を具体的につかむ努力もせず
片方ではお金がないといいながら住民要望の実現は拒否
もう片方では東村山市の身の丈を伸ばすといって大型開発に血道をあげる
東村山市の政治の実態がここに現れていると思いませんか?
こうした東村山市の政治行方をしっかりと見定め
ノーの声を上げることが重要なのではないでしょうか手遅れにならないうちに