きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

素朴さ、寂しさ、たくましさ 人形展・・・ 祖谷の人形に通ずるものを感じました!

2010-03-27 23:38:32 | ドライブ(県外)
素朴さ、寂しさ、たくましさ 高橋まゆみ人形展

手を合わせ一心に祈る農村のおばあさん。傘を手に孫の迎えに急ぐおじいさん。声が聞こえてきそうな人形たちです。
全国巡回展で一躍人気を集めました。7年間で全国95カ所を回り、観客は180万人に。若い女性が「何もしてあげられなかったおばあちゃんのお墓参りにいきたい」と話し、年配の男性は「自分は親不孝をした」と涙を流しました。
「私の人形ごときにたくさんの方が泣いている。作ってきてよかった。大きな励ましをいただきました」



4月、長野県飯山市が建設した「高橋まゆみ人形館」がオープンします。
子どもが3歳のとき、長野市から夫と一緒に豪雪で知られる飯山市へ。農業を営む夫の両親との同居。慣れない田舎暮らし、近所づきあい、3人の子育て、家事・・・。
「自分の時間がほしくてイライラしました」
そんなとき、近所の手芸店で人形作りの教室に参加し、そのとりこに。
あるとき何気なく作った、割ぽう着を着て、ほほ笑みかけるおばあさんの人形。それが転機となります。
「机の上に置いておいたら、『なにをそんなにイライラしているの?心穏やかになりなさいね』と言っている気がして、心がすっと楽になりました。そうだ、こんな近くにいいテーマがあったと気づいたのです」
見回せば、抱きしめたくなるような働くお年寄りの丸い背中、人生を刻んだしわの重なり・・・。「土に生きる年寄りの素朴さ、寂しさ、たくましさを人形に託したい」と。
形ができても気持ちが入らず、没にすることも。
「人形と出会い、連れ添ってきた。人形はいろいろな面で自分の引き出しをいっぱいつくってくれました」
めざすのは、「言葉を感じられるような人形の世界」です。
そんな人形作りの原点は、小学生のときの体験にあるといいます。
父親に会社の運動会で張り出す絵を頼まれ、だるまさんが駆けっこをしている絵を描きました。
「いつもはお酒を飲み、大声を出す父が、うれしそうな顔をして帰って来てね。『みんなにほめられたよ』と頭をなでてくれました。ああ、ほめられるって幸せなことだと。人形を作っていてもほめられたいという気持ちがどこかにある」
夢は?「海外での展示会。120%満足できる代表作を作る・・・。欲張りですかねえ」。ちょっと照れたまゆみさん。傍らの人形が「いいよ、いいよ」と笑っているように見えました。

君塚陽子記者撮影・野間あきら記者

たかはし・まゆみ=1956年、長野市生まれ。1998年、ユザワヤ創作大賞部門大贅を受賞。1999年、新世紀人形展入選。2001年、日本手工芸美術展会長賞を受賞。2003年、「故郷からのおくりもの」実行委員会プロデュースの全国展始まる。作品集に『草の道』『にんげん万歳!愛と哀の人形世界』など。4月24日に長野県飯山市に「高橋まゆみ人形館」が開館予定

「しんぶん赤旗」日曜版(2010年3月28日付)より


去年の5月、徳島県の祖谷渓谷を旅した時に、同じような人形さん、案山子に出会いましたヨ!
祖谷観光旅館 かかし人形
祖谷観光旅館 かかし人形
祖谷観光旅館にあった案山子。

天空の里の案山子です。
天空の村・かかしの里_06
天空の村・かかしの里_06

天空の村・かかしの里_11
天空の村・かかしの里_11

天空の村・かかしの里_03
天空の村・かかしの里_03

長野県の飯山市に「人形館」がオープンするなら、ぜひ行ってみたいですね!