きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

お箸で はしわたし② 箸ピーゲーム誕生

2010-11-08 23:29:41 | 赤旗記事特集
お箸で はしわたし② 箸ピーゲーム誕生

 国際箸学会は「箸文化を学び、新しい箸文化をつくり、箸を通じて世界中の人と共に喜ぶ」ことを目的とする会として、2006年11月に発足した。その時、世界中の人に箸に対して興味を持ってもらう新しいPR方法はないだろうか?と考えた。そこで、みんなで楽しめるゲームを考え、生まれたのが「箸ピーゲーム」だ。

 昔は箸の機能である「挟む」「移動する」「引きちぎる」「引き裂く」で、何かゲーム(競技)ができないか、考え続けていた。
 簡単なようでも「どんなものを」「どんな箸や方法で」「どのくらいの時間で」を考えるのは意外と大変だった。




 箸ピーは「殻付きピーナツを箸で1分間に何個移動できるか?」という単純なゲームである。1人でも、数人でも、集団でも、だれとでも、どこでもできる。これは国際箸学会が06年11月の出前授業で、小学校4年生に箸の正しい持ち方や食文化を教え、箸のゲームを楽しんだ時から始まった。
 当時は「殻付きピーナツ、おはじき、ビー玉、米」の4種類の小道具でやっていた。やってみると米は難しすぎて、しかも箸の形状によってはさみやすさが違いすぎる。そんなことから次の出前授業からは殻付きピーナツだけになった。
 また当初はネーミングがばらばらで困っていたが、ネーミングのプロたちが集まり、ブレーンストーミング(自由な雰囲気の会合)の結果、「箸ピー」(ピーにはピース、つまりPeace「平和」とPiece「片」の意味がこめられている)と名付けられた。これなら短くて、だれでも一度で覚えることができる。



 国際箸学会はこの「箸ピー」をこれまでに職場、行事、イベント、学校そしてイヌイット族の住む北極に近い極寒の地等、あらゆるところで行ってきた。
 場所を選ばず、年齢に関係なく、教育目的からスナックの余興まで、さまざまな機会でいろいろな人が楽しめることがわかった。また、たった1分間ですぐにデータがとれる面白さもある。1人だけでも「酒前酒後」「就寝前起床後」、「○○前○○後」また「本番と練習」等。さらに「右手左手」苦手な手を育てることもできる。これが積み重なると「上達の記録」にもなる。自分の記録を友人・知人、あるいは遠くのまだ知らない人の記録と比較する楽しみもある。
 これから地区大会や全国大会を始めれば「箸ピー審判員」「箸ピーコーチ」「箸ピー評論家」「箸ピーマガジン」「箸ピースナック」等、いろいろなものが次々と生まれてくるだろう。
 箸ピーだけでなく、今「引き裂き力や挟み力などを競うゲーム」も考え、いつかは「箸りんぴっく」を行いたいと夢みている。
(金曜掲載)
「しんぶん赤旗」日刊紙 2010年10月8日付掲載


単純なゲームだからこそ、老若男女が楽しめるのでしょうね!