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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

神戸 火災の集合住宅 単身・寝たきり…高齢困窮者の受け皿 行政は実態調査急ぎ 安心の住まい保障を

2023-02-07 07:06:24 | 政治・社会問題について
神戸 火災の集合住宅 単身・寝たきり…高齢困窮者の受け皿
行政は実態調査急ぎ 安心の住まい保障を
1月22日未明の神戸市兵庫区の集合住宅「第2ひろみ荘」の火災では4人が死亡、3人が意識不明、1人が重傷という惨事になりました。亡くなった4人はいずれも火元とされる1階に住んでいました。住宅は単身や寝たきり、車いすの高齢困窮者の受け皿でした。
現場はかつての「ドヤ街」の一角。神戸港で働く日雇い労働者などが暮らしていた地域でした。



火災があった「第2ひろみ荘」=神戸市兵庫区

火事のあった集合住宅や近隣の集合住宅への入居紹介など支援活動に当たっているのは、1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに生活困窮者や路上生活者を支援する活動をはじめたNPO法人「神戸の冬を支える会」です。
同会理事の觜本(はしもと)郁さんは「2000年ごろから住む場を失った野宿生活者が増えた。当時の神戸市はこれらの人々への生活保護の申請を一切受け付けず、住まいに困った高齢者が同会の紹介した住宅に住むようになった」と話します。その後、同法人や兵庫県生活と健康を守る会連合会などの運動の結果、申請を受け付けるようになり、生活保護の住宅扶助を利用する高齢者が多く居住しています。
第2ひろみ荘は3階建てで31室あり、約30人が居住。部屋は単身者向けの3~5畳と狭く、トイレとシャワー室、炊事場は共同使用でした。障害のある高齢者は1階に住んでいたため犠牲になりました。
住宅扶助を利用する高齢者や障害のある人などの住まいが、共用部分の手すりやエレベーターがないなど設備構造が居住に適さないと認められる場合は、転居に必要な敷金等が支給されます。
国、兵庫県、神戸市などの行政はこうした実態にある一人暮らしの高齢者の集合住宅について調査を早急に行うとともに、障害のある高齢者について公営住宅に転居を促すなど安全で安心できる住まいを保障することが求められています。
(日本共産党国民運動委員会・高瀬康正)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2023年2月5日付掲載


生活困窮者が入居するにしても、3~5畳と狭く、トイレとシャワー室、炊事場は共同とは。
あまりにも劣悪な居住環境。自治体は公営住宅を充実されるなど求められています。
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