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維新 「身を切る改革」は本当か 政党助成使い残し 国庫返さず10億円 2400万円超す議員も

2023-04-17 07:05:45 | 統一地方選挙(2023年)
維新 「身を切る改革」は本当か 政党助成使い残し 国庫返さず10億円 2400万円超す議員も
統一地方選前半戦で「躍進」した日本維新の会。公約に掲げる「身を切る改革」や「既得権益打破」といったイメージへの共感が広がった…などと報じられていますが、国民の税金である政党助成金(政党交付金)の問題では、何の「改革」も実行しているわけではありません。
2021年の「政党交付金使途等報告書」によると、維新は、19億2245万1000円の政党助成金を受け取っています。この額は、「おおさか維新の会」でスタートした16年に受け取った約7億円の2倍以上となります。
政党助成法によると、政党交付金の残金は国庫に返還することが原則になっていますが、「基金」をつくれば、例外として国庫に返還せず翌年に繰り越すことができます。
このため自民党は214億1413万9111円、公明党は16億2874万2669円をそれぞれ翌22年に「基金」としてためこんでいます。維新も10億4000万円を「基金」としてためこみました。その年に受け取った額のほぼ半分です。


「維新」の政党助成金ためこみ額
日本維新の会10億4000万円
清水貴之参院議員(兵庫)2431万5232円
片山大介参院議員(兵庫)2407万8828円
室井邦彦参院議員(比例)1642万9379円
浅田均参院議員(大阪)450万24円
鈴木宗男参院議員(比例)416万4164円
高木かおり参院議員(大阪)300万11円
梅村みずほ参院議員(大阪)250万14円
池下卓衆院議員(大阪10区)227万8897円
早坂敦衆院議員(比例東北)200万円
赤木正幸衆院議員(比例近畿)200万円
《注》国会議員は200万円以上。政党交付金使途等報告書(2021年)で作成。


維新の衆参国会議員は、自らが支部長を務める維新支部で党本部から政党助成金を1000万円とか545万円とか、交付されています。その維新支部の「政党交付金使途等報告書」をすべて調べると、「基金」はあわせて1億156万9000万円にのぼりました。
清水貴之参院議員(兵庫)の2431万5232円、片山大介参院議員(同)の2407万8828円など、その年に受け取った政党助成金より多額の「基金」がある議員も。(表参照)。
国民が物価高で苦しむなか、国民の税金を平然と受け取り、使い残して国庫に返還せず、「基金」でためこむ―。維新の「身を切る改革」は眉唾ものです。
(藤沢忠明)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2023年4月15日付掲載


大阪に次いで維新の影響力の強い兵庫県。
過去2回の参院選で自民、公明と並んで当選した維新の議員。
清水貴之氏と片山大介氏。身を切る改革を叫びながら、ちゃっかり2000万円以上の政党助成金を貯めこんでいる。
その同じ維新が統一地方選挙後半戦にも候補者を擁立。
その本質を見破って欲しい。

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