お役立ちトク報 補聴器助成 ここでも実現 2万円支援助かる
千葉県鎌ケ谷市 共産党市議が奮闘
加齢性難聴は相手の声が聞こえにくいため、高齢者の引きこもりの一因になるといわれています。認知症のリスクを高めることも明らかになっています。日本共産党地方議員団の働きかけで補聴器購入の費用を助成する自治体が増えています。
川田博子記者
全国120超の自治体に広がり
【補聴器購入費助成】
高齢者などの聞こえの支援のため、補聴器の購入費を助成する制度です。少なくとも全国で120を超える自治体で行っています。
助成の内容や申請に必要な書類、申請方法は自治体によって異なります。申請前に補聴器を購入してしまうと助成制度の対象とならない自治体もあります。「補聴器の耐用年数は約5年」「耳の状態が変わる可能性がある」として、最初の交付から5年経過後に再度申請できる自治体もあります。
東京都港区は助成対象が60歳以上で所得制限はありません。助成額の上限は13万7千円(住民税課税の人は補聴器購入額の2分の1で上限6万8500円)です。
まず、お住まいの自治体に、高齢者の補聴器購入費助成制度があるかどうか、ある場合は対象者や申請方法などを確認しましょう。
粘り強く要求 助成額、対象拡大もっと
千葉県鎌ケ谷市では1月から高齢者補聴器購入費用の助成事業が始まりました。
1月16日以降に補聴器を購入した人のうち、対象となるのは▽65歳以上▽住民税非課税世帯▽耳鼻咽喉科の医師から補聴器が必要と認められた人▽聴覚障害の身体障害者手帳を持っていない人―です。(助成は1回目の購入のみ)
助成額は最大2万円です。3月末現在で35人が申請しています。
同市で家族と暮らす渡辺イミさん(85)。十数年前から、さまざまな場面で聞こえづらさを感じてきました。自宅の外にも聞こえるほどテレビの音量を上げていました。10人ほどの集まりでも会話が聞き取れないこともありました。
「補聴器で会話がよく聞こえるようになりました」と話す渡辺イミさん(前)と松原よし子鎌ケ谷市議
32万円超で購入
新日本婦人の会のニュースで市の助成制度ができたことを知った渡辺さん。市の高齢者支援課から「高齢者補聴器購入費用助成申請書」と「医師の証明書」(市が定めた書式)を受け取りました。
耳鼻咽喉科で医師の診察を受け、証明書に記入してもらいました。その後、補聴器を購入し、領収書(補聴器の品名、購入金額、購入日、購入先を明記したもの)を受け取りました。
申請書と医師の証明書、補聴器の領収書のコピーをそろえて市に申請し、2万円の助成を受けられました。
「補聴器の利用で、集まりでの会話やマスクをつけた人の話などが聞き取れるようになり、助かっています。でも補聴器は両耳で約32万7千円と高額でした。もう少し助成額を引き上げてほしいです」(渡辺さん)
住民の声届ける
日本共産党市議団は、3年前の2020年から、議会で粘り強く「補聴器購入費助成制度の実現を」と質問。新婦人や年金者組合が行ったアンケートに寄せられた「価格が高くて買えない」などの声や、東京都内の自治体の先進的な助成制度の事例を示してきました。議会の一般質問で補聴器助成を求めたのは日本共産党だけでした。
22年11月21日、市は補聴器助成を実施する方針を表明。自民・公明などの市議が質問したのは市の表明の後でした。
「住民の皆さんと一緒に声をあげ、市を動かすことができました」と話すのは日本共産党の松原よし子市議。「年齢を重ねても安心して過ごせる環境をつくることは自治体の責任です。引き続き補聴器助成制度の拡充を求めていきたい」と。
渡辺さんは松原市議に期待を寄せます。「市議選で必ず当選して、補聴器助成制度の助成額や対象の拡大、高齢者施策の充実などに頑張ってほしい」
「しんぶん赤旗」日曜版 2023年4月16日付掲載
兵庫県耳鼻咽喉科医会によると、2022年8月現在、兵庫県内では、明石市、相生市、養父市、稲美町でなんらかの助成制度があるようです。
【補聴器購入助成制度】
鎌ケ谷市と同様に、1回限りで2万円~3万円の助成です。
統一地方選挙後半戦。兵庫県では、西宮市、芦屋市、伊丹市、宝塚市、明石市、三木市、姫路市、相生市、播磨町、太子町で行われます。
実施中の明石市、相生市を含めて充実、実現を求めて運動していきたいですね。
千葉県鎌ケ谷市 共産党市議が奮闘
加齢性難聴は相手の声が聞こえにくいため、高齢者の引きこもりの一因になるといわれています。認知症のリスクを高めることも明らかになっています。日本共産党地方議員団の働きかけで補聴器購入の費用を助成する自治体が増えています。
川田博子記者
全国120超の自治体に広がり
【補聴器購入費助成】
高齢者などの聞こえの支援のため、補聴器の購入費を助成する制度です。少なくとも全国で120を超える自治体で行っています。
助成の内容や申請に必要な書類、申請方法は自治体によって異なります。申請前に補聴器を購入してしまうと助成制度の対象とならない自治体もあります。「補聴器の耐用年数は約5年」「耳の状態が変わる可能性がある」として、最初の交付から5年経過後に再度申請できる自治体もあります。
東京都港区は助成対象が60歳以上で所得制限はありません。助成額の上限は13万7千円(住民税課税の人は補聴器購入額の2分の1で上限6万8500円)です。
まず、お住まいの自治体に、高齢者の補聴器購入費助成制度があるかどうか、ある場合は対象者や申請方法などを確認しましょう。
粘り強く要求 助成額、対象拡大もっと
千葉県鎌ケ谷市では1月から高齢者補聴器購入費用の助成事業が始まりました。
1月16日以降に補聴器を購入した人のうち、対象となるのは▽65歳以上▽住民税非課税世帯▽耳鼻咽喉科の医師から補聴器が必要と認められた人▽聴覚障害の身体障害者手帳を持っていない人―です。(助成は1回目の購入のみ)
助成額は最大2万円です。3月末現在で35人が申請しています。
同市で家族と暮らす渡辺イミさん(85)。十数年前から、さまざまな場面で聞こえづらさを感じてきました。自宅の外にも聞こえるほどテレビの音量を上げていました。10人ほどの集まりでも会話が聞き取れないこともありました。
「補聴器で会話がよく聞こえるようになりました」と話す渡辺イミさん(前)と松原よし子鎌ケ谷市議
32万円超で購入
新日本婦人の会のニュースで市の助成制度ができたことを知った渡辺さん。市の高齢者支援課から「高齢者補聴器購入費用助成申請書」と「医師の証明書」(市が定めた書式)を受け取りました。
耳鼻咽喉科で医師の診察を受け、証明書に記入してもらいました。その後、補聴器を購入し、領収書(補聴器の品名、購入金額、購入日、購入先を明記したもの)を受け取りました。
申請書と医師の証明書、補聴器の領収書のコピーをそろえて市に申請し、2万円の助成を受けられました。
「補聴器の利用で、集まりでの会話やマスクをつけた人の話などが聞き取れるようになり、助かっています。でも補聴器は両耳で約32万7千円と高額でした。もう少し助成額を引き上げてほしいです」(渡辺さん)
住民の声届ける
日本共産党市議団は、3年前の2020年から、議会で粘り強く「補聴器購入費助成制度の実現を」と質問。新婦人や年金者組合が行ったアンケートに寄せられた「価格が高くて買えない」などの声や、東京都内の自治体の先進的な助成制度の事例を示してきました。議会の一般質問で補聴器助成を求めたのは日本共産党だけでした。
22年11月21日、市は補聴器助成を実施する方針を表明。自民・公明などの市議が質問したのは市の表明の後でした。
「住民の皆さんと一緒に声をあげ、市を動かすことができました」と話すのは日本共産党の松原よし子市議。「年齢を重ねても安心して過ごせる環境をつくることは自治体の責任です。引き続き補聴器助成制度の拡充を求めていきたい」と。
渡辺さんは松原市議に期待を寄せます。「市議選で必ず当選して、補聴器助成制度の助成額や対象の拡大、高齢者施策の充実などに頑張ってほしい」
「しんぶん赤旗」日曜版 2023年4月16日付掲載
兵庫県耳鼻咽喉科医会によると、2022年8月現在、兵庫県内では、明石市、相生市、養父市、稲美町でなんらかの助成制度があるようです。
【補聴器購入助成制度】
鎌ケ谷市と同様に、1回限りで2万円~3万円の助成です。
統一地方選挙後半戦。兵庫県では、西宮市、芦屋市、伊丹市、宝塚市、明石市、三木市、姫路市、相生市、播磨町、太子町で行われます。
実施中の明石市、相生市を含めて充実、実現を求めて運動していきたいですね。
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