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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

男性更年期障害かも なんとなく不調、イライラ、突然の発汗

2022-04-10 07:09:55 | 健康・病気について
男性更年期障害かも なんとなく不調、イライラ、突然の発汗
「なんとなく不調」「突然のほてりや発汗」などの症状が表れる「男性更年期障害」。体と心につらい症状があっても「年のせい」「ただの疲れ」と見逃されがちです。男性ホルモン低下の原因は?症状を見分ける方法は?順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学の堀江重郎教授に聞きました。
須藤紀江記者

順天堂大学大学院教授 堀江重郎さん
ほりえ・しげお=帝京大学医学部主任教授を経て現職。日本メンズヘルス医学会理事長。精度の高い泌尿器手術を行う一方、日本初のメンズヘルス外来を開設。近著に『LOH症候群』(角川書店)

男性ホルモンの急減40代以降
男性の更年期障害は、男性ホルモンの一種である「テストステロン」の分泌が急激に減ることで心身に深刻な症状が起きることが原因です。医学的には「LOH(ロー)症候群」と呼ばれる病気です。LOHとはLate Onset Hypogpnadismの頭文字を取ったものです。加齢に伴ってテストステロンの値が病的に下がるという意味です。
男性は必ず更年期を迎えるわけではありませんが、30代以降の男性なら誰にでも起こる可能性があります。
更年期で悩んでいる男性は、推定約600万人(40代以降の男性6人に1人)ですが、症状のある人の8~9割の人が未受診です。
テストステロンは女性のからだでもつくられていますが、男性の場合は、脳の下垂体からの指令を受けて主に精巣でつくられます。
テストステロンの作用と役割は多岐にわたります。
身体への作用は、筋肉や骨を強くすることや、血管や血液、脂質代謝、性機能などの健康を保つことです。認知機能の低下や老化を防ぎ、健康寿命を延ばす作用もあり、さらに精神面では社会貢献志向、挑戦意欲や冒険心、競争心、仲間意識などに作用します。
そのため、テストステロンの分泌が低下すると、体と心にさまざまな影響が表れます。(図1)


図1 男性更年期障害の症状
身体症状●筋力低下、筋肉痛●疲労感●ほてり、発汗●性機能低下●頭痛、めまい、耳鳴り●頻尿●朝立ちの消失
精神症状●健康感の減少●不安●イライラ●集中力の低下●記憶力の低下●うつ●不眠●性欲の減少


生活習慣病にも
深刻な病気につながることもあるので要注意です。
テストステロンには、臓器の機能を維持し、炎症を抑える作用があります。テストステロンが減少すると、中性脂肪や悪玉コレステロールの代謝が低下し、内臓脂肪や皮下脂肪が増えやすくなります。その結果、肥満や糖尿病、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病を発症し、動脈硬化の原因にもなります。
また、血液の流れをよくする働きがあるテストステロンの減少を放っておくと、動脈硬化が進行し、心筋梗塞、狭心症、脳卒中といった命に関わる病気のリスクが高まるのです。
「イライラして家族に当たってしまう」「笑わなくなった」「いろんなことがおっくうになってきた」などに本人や家族が思い当たる場合は、図2の質問に5段階で答えて合計点を出してください。
この「AMS調査票」は、更年期障害の治療現場でも使われているものです。合計点が27~49点は軽度~中等度、50点以上は重度と判定されます。
重度ならば、すぐに医療機関を受診してください。診断は泌尿器科あるいはメンズヘルス外来、男性更年期外来を専門としている医療機関で行っています。日本メンズヘルス医学会のWEBサイトには全国の専門医のリストを紹介しています。問診と血液検査で診断が確定すれば、ホルモン補充療法を含めた治療が保険診療で受けられます。


まずはセルフチェックを
図2 更年期症状のセルフチェック

加齢男性症状調査票(AMS)
質問項目点数
総合的に調子が思わしくない
関節や筋肉の痛み
ひどい発汗
睡眠の悩み
よく眠くなる、しばしば疲れを感じる
イライラする
神経質になった
不安感
からだの疲労や行動力の減退
筋力の低下
憂うつな気分
「人生の山は通り過ぎた」と感じる
「力尽きた」、「どん底にいる」と感じる
ひげの伸びが遅くなった
性的能力の衰え
早朝勃起の回数減少
性欲の低下
各項目を「ない」1点、「軽い」2点、「中等度」3点、「重い」4点、「きわめて重い」5点で記入。合計点で男性更年期障害の症状の重症度を見る。
17~26点「健康」27~36点「軽度」37~49点「中等度」50点以上「重症」
「加齢男性性腺機能低下症候群診療の手引き2022」をもとに作成


原因はストレス
テストステロンが減少する原因で最も多いのはストレスです。現役世代は過労や人間関係のトラブル、コロナ禍の失職や仕事のやり方の変化などが引き金になっています。退職後に社会的な活動やいっしょに趣味を楽しむ仲間や居場所をつくれないことが原因になる人も増えています。
いま男性更年期障害が注目される背景には、中高年を取り巻く社会的な環境が影響しているといわれます。“社会性のホルモン”といわれるテストステロンが減ってしまう男性更年期障害の原因と症状をよく知り、改善につなげていきましょう。

メンズヘルス外来



「しんぶん赤旗」日曜版 2022年4月10日付掲載

男性の更年期障害セルフチェックの表は良いですね。
僕の場合、「性的能力の衰え」や「早朝勃起の回数減少」はありますけど、筋力の衰えや気分的な衰えはないですね。22点ぐらいでしょうか。
テストステロンが減少する要因のストレス。気分転換でストレスをためないようにしているので大丈夫です。

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