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日本共産党兵庫県委員会で働いています。

歯周病から歯を守ろう 4~10日は「歯と口の健康週間」 上手な歯磨きのコツは?

2023-06-09 07:10:03 | 健康・病気について
歯周病から歯を守ろう 4~10日は「歯と口の健康週間」 上手な歯磨きのコツは?
6月4~10日は「歯と口の健康週間」です。上手な歯磨きは、健康長寿のもと。歯科衛生士の相曽訓子(あいそのりこ)さん(東京・立川椙互歯科医院)に歯周病とは何かと、改善のための歯磨きのコツを聞きました。
(手島陽子)



歯科衛生士、東京・立川相互歯科医院 相曽訓子さん

歯を失う原因の第1位は歯周病です。国民の90%は歯周病か歯周病予備軍だといわれています

歯茎が赤くなる歯周病のサイン
歯周病は、菌が増えて歯茎に炎症を起こし、歯の奥の骨を減らしてしまう病気です。動脈硬化や、妊婦さんの場合は低体重出産など、体のいろいろな病気の原因にもなるといわれています。
歯周病菌は口の中にある常在菌ですが、腸内細菌と同じように、悪玉菌が増えすぎるとバランスが崩れて、毒素を出し、炎症を引き起こすのです。歯茎がブヨブヨになると、歯と歯茎の間の歯周ポケットに、歯垢と呼ばれる歯周病菌の塊がたまりやすくなります。
歯周ポケットの深さが3ミリ以内は正常値です。4ミリ以上が異常値になります。6ミリ以上は中等度の歯周病で、そうなると歯茎が下がり、骨が減るなど危険信号になります。
ところが歯周病には、しみたり、痛んだりする自覚症状がありません。そのため、中等度になっても気づかない人が多いのです。気づいた時には歯がぐらついて、抜けそうになっている場合もあります。
歯茎が赤くなっていたら歯周病のサインです。早めに歯科を受診してください。
歯科では、歯石をとる治療を行う場合があります。歯石とは歯垢がたまって固くなったもので、それ自体は毒素を出しません。ただ、歯石があると歯垢がたまりやすくなるので、歯石をとる場合が多いです。歯が上手に磨けて歯垢がたまっていない場合は、急いで歯石をとる必要はありません。
歯垢は、うがいや水圧などでは落ちません。歯に水流を当てる口腔洗浄器が売られていますが、水圧だけでは落ちないんですね。毎日歯ブラシで落とすしかありません。


【弱い力で小刻み 20分ほど】
歯ブラシを握らず、指3本でエンピツを持つようにして、弱い力で小刻みに磨きましょう。全部で20分ほどかかります。

①歯と歯の間に毛先を差し込んで、各箇所を30回ずつ小刻みにゆらすように磨く。奥歯から反対の奥歯まで、1本1本切れ目なく。



②歯と歯茎の間も毛先が当たるように意識して、歯ブラシの角度を45度にして磨く。


③上の歯の表と裏、下の歯の表と裏まで全部磨く。前歯の裏は、歯ブラシの“かかと”を歯茎の境目に当てて磨く


【やわらかい歯ブラシで】
◇毛が細い、やわらかい普通サイズの歯ブラシを使う
◇飽きないように、テレビや雑誌などを見ながらの「ながら磨き」がよい
◇回数は1日1回でもよい。時間をかけることが大切
◇歯磨き粉は使わない方がベター。唾液は飲み込んでもいい



歯間が磨きやすい2列歯ブラシ。こうした細い歯ブラシで歯間を磨くときには、歯に対して90度に当てる


強い力で磨くと歯茎など傷つく
磨き方はとても大切です(別項)。強い力で磨くと、歯茎や歯のエナメル質を傷つけて、歯茎が下がったり、知覚過敏が起きたりするので、弱い力で小刻みに、長い時間をかけて磨きます。
軸に針金が使われている歯間ブラシは、知覚過敏の原因になる場合があります。当院では、歯間用には幅の細い2列歯ブラシをおすすめしています。
フロス(糸ようじ)は、歯の間に詰まったものを取り除くために使います。歯垢は落ちません。タフト(先の細いブラシ)は歯並びがよくないところに補助的に使うといいと思います。
電動歯ブラシは、歯垢を落とすのに最適な振動ですが、きちんと当てていないと歯垢がたよる場合があります。
超音波水流の口腔洗浄器は、歯垢は落らますが、刺激が強いので毎日使うものではないと思いよす。歯ブラシを基本に、ときどき補助的に使うといいでしょう。
歯垢が落ちているかチェックするには、薬局で歯垢染色剤を買ってきて、綿棒で歯をぬってみるといいですね。月に1回ぐらいチェックすると、自分の歯磨きの癖も見えてきます。染色剤は服に付くと落ちないので気をつけてください。
歯周ポケット内に歯垢がたまると、白分では取り除けないので、通院してクリーニングすることが大切です。歯周病でなくても3カ月から半年に1回、歯科検診を受けると安心です。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2023年6月7日付掲載


歯周病は、菌が増えて歯茎に炎症を起こし、歯の奥の骨を減らしてしまう病気。動脈硬化や、妊婦さんの場合は低体重出産など、体のいろいろな病気の原因にもなるとも。
ところが歯周病には、しみたり、痛んだりする自覚症状がありません。そのため、中等度になっても気づかない人が多い。
歯茎が赤くなっていたら歯周病のサインです。早めに歯科を受診してください。
上手な歯磨き。
歯ブラシを握らず、指3本でエンピツを持つようにして、弱い力で小刻みに磨きましょう。全部で20分ほどかかります。
「ながら歯磨き」。一日1回でもいいとか。
朝は忙しいので無理だけど、夜寝る前は動画を見ながら歯磨きってのも良いですね。
高い歯ブラシを用意しなくても、2列の安物でOK。

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