きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

入院中の子らに届ける 星空の魅力 “今を生きている”感動伝え

2021-02-08 07:58:47 | 科学だいすき
入院中の子らに届ける 星空の魅力 “今を生きている”感動伝え
身の引き締まる寒さに、透明感のある空気に包まれる冬の夜空。晴れた日に見上げると、きらきらと輝く星たちがきれいに見えます。宇宙の大きさ、自然の雄大さに心がゆさぶられます。星空の魅力を、星つむぎの村共同代表で“宙先(そらさき)案内人”の高橋真理子さんに聞きました。(都光子)


“宇先(そらさき)案内人” 高橋真理子さん

空を見上げて星を見ると、どんな気持ちになりますか?
私は、入院している子どもたちに星空を届ける活動などをしています。空気を入れて膨らませる小型のエアドームの中に、またドームができないときは天井に星空をうつし、ライブで語りかけます。
広大な宇宙の果てから数千億の銀河、その中の銀河系、その中の数千億の星、その中の一つが太陽、そして太陽の周りをまわる惑星、その中の一つが地球。太陽との位置関係から生命が生まれました。「生まれてきてくれてありがとう」という思いを込めて。
そうすると、言葉にならない気持ちが表情になって表れてきます。重度の障害を持っている人も、赤ちゃんも。
星は真っ暗な中にある小さな光の点。おのずと集中してみることになります。私は、その光から宇宙と自分の存在とを対比して感じられ、“今を生きている”ことに感動と感謝の気持ちが沸き上がってきます。



冬の星空の解説

命のつながり感じてほしい
冬の王者、オリオン座。ここに星の一生を同時に見ることができます。
左上の赤い星・ベテルギウスと、右下の白い星・リゲル。赤は温度が低く3000度程度、白は温度が高く1万度超です。その色・温度から、星が一生のうちどのあたりになるのかがわかります。
白色のリゲルは若い星ですが、赤色のべテルギウスは、まもなく超新星爆発を起こして最期を迎えます。星の一生は数百万~100億年なので、超新星爆発に立ちあえるのはめったにないことです。
宇宙の最初は水素とヘリウムだけだったのが、星の内部でおこる核融合反応で炭素や酸素が生まれ、星の死である超新星爆発によって鉄より重い元素が生み出されました。
星が一生かけてつくった元素は、私たちの体を構成している―つまり私たちは星の一部なのです。生まれることも死にゆくことも、宇宙の大きなサイクルの中の一つ。生と死、終わりと始まりがつながっているんです。星を見つめて、ぜひこの命のつながりを感じてみてください。
天気ならば、星はどこからでもだれでも見ることができます。外に出ることが難しければ、部屋の明かりを消して窓からでも見ることができるでしょう。
街の光が多いほど星は見づらくなります。なるべく光源が目に入らないようにするとよいでしょう。山梨県は20年以上前から県下でライトダウンの取り組みをすすめ、星空を見ようというイベントを開いています。
見つけた星の名前や星座を知りたいときは、早見盤を使うとわかります。スマホのアプリに星座表があり、開けば星座の名前がすぐにわかります。



星空がうつしだされた、病院のドーム内の様子(写真はすべて星つむぎの村提供)

芸術や自然が心の支えに…
月も、だれもが見つけることができ、地球との関係も深く、ぜひ観察してほしいです。毎日変化していく月の姿をみると、地球の存在を感じられます。今年は5月26日、日本全国で皆既月食が見られます。3年ぶりですからぜひ見てほしいですね。
いまコロナ禍でハ病院でのプラネタリウムは出張ではできていませんが、オンラインで星空を、届けています。“不要不急”であるといわれている、人と会うこと、音楽や演劇などさまざまな文化に触れることが、いかに心の支えになっていて、生きることに欠かせないものであるかに、気付いたのではないでしょうか。
こんな不安な日々こそ、芸術や自然に触れることが私たち人間に必要です。
今こそ、星空を見上げてみませんか?

「しんぶん赤旗」日刊紙 2021年2月6日付掲載


冬の星座と言えばオリオン座ですよね。

左上の赤い星ベテルギウス。右下の白い星リゲル。
そして三ツ星とオリオン大星雲。
本当に魅力的です。



その星座を簡単に探せる「星座早見表」。
使いこなせるといいですね。

都会では星空をなかなか楽しむことができませんが、プラネタリウムでは身近に楽しめます。


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