北米への人類進出1万年早かった?
北米に現生人類(ホモ・サピエンス)が進出した時期が遅くとも2万3000年前だったことを示す証拠が見つかったと、英ポーンマス大学などの国際研究グループが米科学誌『サイエンス』(23日付)に発表しました。年代が正しければ、従来説よりも1万年さかのぼることになります。
証拠は足跡で、米国南西部ニューメキシコ州のトゥラロサ盆地にあるホワイトサンズ国立公園で見つかりました。この場所には、かつて大きな湖がありましたが、1万2000年前ごろ、地球の気候が大きく変わる中で砂漠化しました。
研究グループは、砂に覆われたかつての湖周辺の土壌に現生人類の化石化した足跡が残っているのを見つけました。同じ地層から見つかった植物の種に含まれている放射性炭素を使って年代測定を行った結果、足跡は2万3000年前ごろのものとわかりました。
足跡の形と推定歩行速度から、足跡を残したのは10代の若者か、もっと幼い子どもだったとみられるといいます。
米ニューメキシコ州のホワイトサンズ国立公園で見つかった2万3000年前とされる現生人類の足跡(英ボーマンス大学の発表資料から)
現生人類は、寒冷化に伴って陸化していたベーリング海峡を渡ってユーラシア大陸から北米大陸に渡ったと考えられていますが、従来その時期は1万3000年前ごろだったとされています。しかし、最近、メキシコの洞窟で3万年以上前の現生人類の遺跡が見つかるなど、見直しを迫る発見が相次いでいます。
今回の発見は、それを後押しするものとなる可能性があります。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2021年9月25日付掲載
現生人類が寒冷期に陸化したベーリング海峡を渡って北米に進出したのが1万年も早かった。
われわれホモ・サピエンスは、新しい境地に行く好奇心や開拓者精神が旺盛なのでしょうかね。
北米に現生人類(ホモ・サピエンス)が進出した時期が遅くとも2万3000年前だったことを示す証拠が見つかったと、英ポーンマス大学などの国際研究グループが米科学誌『サイエンス』(23日付)に発表しました。年代が正しければ、従来説よりも1万年さかのぼることになります。
証拠は足跡で、米国南西部ニューメキシコ州のトゥラロサ盆地にあるホワイトサンズ国立公園で見つかりました。この場所には、かつて大きな湖がありましたが、1万2000年前ごろ、地球の気候が大きく変わる中で砂漠化しました。
研究グループは、砂に覆われたかつての湖周辺の土壌に現生人類の化石化した足跡が残っているのを見つけました。同じ地層から見つかった植物の種に含まれている放射性炭素を使って年代測定を行った結果、足跡は2万3000年前ごろのものとわかりました。
足跡の形と推定歩行速度から、足跡を残したのは10代の若者か、もっと幼い子どもだったとみられるといいます。
米ニューメキシコ州のホワイトサンズ国立公園で見つかった2万3000年前とされる現生人類の足跡(英ボーマンス大学の発表資料から)
現生人類は、寒冷化に伴って陸化していたベーリング海峡を渡ってユーラシア大陸から北米大陸に渡ったと考えられていますが、従来その時期は1万3000年前ごろだったとされています。しかし、最近、メキシコの洞窟で3万年以上前の現生人類の遺跡が見つかるなど、見直しを迫る発見が相次いでいます。
今回の発見は、それを後押しするものとなる可能性があります。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2021年9月25日付掲載
現生人類が寒冷期に陸化したベーリング海峡を渡って北米に進出したのが1万年も早かった。
われわれホモ・サピエンスは、新しい境地に行く好奇心や開拓者精神が旺盛なのでしょうかね。
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