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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

「個」として市民が声上げた 真宗大谷派 教学研究所元所長 玉光順正さん

2016-07-06 11:44:52 | 参議院選挙(2016年)
「個」として市民が声上げた
真宗大谷派 教学研究所元所長 玉光順正さん

たまみつ・じゅんしょう 1943年、兵庫県生まれ。京都大谷専修学院卒業。兵庫県市川町・光明寺住職。「市川親鸞塾」主宰。

親鸞を宗祖とする真宗大谷派では、特定秘密保護法や安全保障関連法、そして原発再稼働等に関して再々「宗派声明」を出し、容認できないことを表明してきました。それは先の大戦に加担し、教団として親鸞を裏切ってきた反省に立ってのものです。




国家問う思想
親鸞は「浄土真宗」を名乗りました。「浄土」とは、自己はもちろん国家をも一切を相対化することのできる原理です。「真宗」とはその根拠が「本願」、つまり全ての人々の中にある真実です。「浄土真宗」とは何よりも国家を問う思想なのです。
安倍首相は言いたい放題、やりたい放題、そして居直る。新しいファシズム体制と、もいえる今、私は主権者として大事なことは釈尊のいう「自灯明・法灯明」、そして親鸞の「非の思想」だと思うのです。
「自灯明」とは自分で考える人間になるということ。
「法灯明」はそのために学ぶことです。メディアの報道をうのみにして、考えたつもりになるのでなく、批判的精神を持つことが必要です。
その時、意味を持つのが「非」という言葉です。親鸞は、自ら「非僧非俗」と名乗り、徹底した批判精神を生きた人。私は、「非」とは「ぶれない」ということ、そして「一人になることができる」ということと考えています。上を見たり、空気を読んだりしてぶれない。多数・少数、都合がいい・悪い等ではない、権力の側には立てない、立たない思想です。

ひとりになれ
ここ数年私は「みんなになるな ひとりになれ」と言っています。それを昨年、シールズの奥田愛基さんが見事に表現してくれました。「政治家である前に、派閥に属する前に、グループに属する前に、たった一人の『個』であってください」と。
その「個」として市民が声を上げ、それに押されて参院選挙で野党共闘が成立したことは大事です。32の1人区の大半で勝利するような結果を出してほしい。安倍首相は野党共闘を「野合」と攻撃していますが、憲法を破壊する与党の「野合」に、立憲主義の回復を大義とした野党の共闘が負けるわけにはいきません。

聞き手 内藤真己子
写真 森 卓司

「しんぶん赤旗」日刊紙 2016年7月6日付掲載


親鸞の批判の精神。思想信条を超えて、異常な安倍政権の政治に立ち向かう選挙です。
絶対に負けるわけにはいきません。野党共闘の勝利と日本共産党の躍進を勝ち取りましょう。


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