福島第一原発の空から 事故7年 道遠し
東京電力福島第1原発の事故から丸7年を前に、現状を上空からチャーター機で取材しました。
事故から7年たっても溶融した核燃料に手がつけられていない福農第1原発(右から1号機、2号機、3号機、4号機)=2月24日、福島県
同原発周辺には、除染廃棄物が入った袋「フレコンバッグ」があちこちで山積みされています。原発事故で出た放射性物質です。そのすぐそばには、住宅街も。放射線量が高いため帰還困難区域に指定され、住民の姿はありません。農地は、茶色に冬枯れした草木で荒れています。
原発の敷地にひしめくのは、行き場のない放射能汚染水をためた巨大なタンク群。放射性廃棄物を保管するため切り開いた造成地は、赤土がむき出しになっていました。
目に付くのは、3号機原子炉建屋の上部。使用済み燃料プールの核燃料566体を取り出すため、新たに設置されたカバーです。この取り出しは、当初目標の2014年末からたびたび延期。年内に開始される見込みですが、遠隔操作による取り出しであり難航が予想されます。
国と東電は、住民の生活や生業を奪った一方で、柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働へ突き進んでいます。原発再稼働と福島切り捨てに力を注ぐのではなく、被災者の生活、生業の再建と廃炉作業に全力を挙げるべきです。
記事・唐沢俊治 写真・三浦誠
事故の爪痕いまも
タンク大型化
福島第一原発の原子炉建屋を囲む凍土壁が完成した後も、放射能汚染水が増え続けています。敷地内には大型化した汚染水タンクが目立ってきました=2月24日、福島県
残るガレキ
カバーが完成した福島第一原発3号機(左から2番目)。手前にあるタービン建屋の屋上は事故から7年たってもガレキが残っています=2月24日、福島県
野積みの除染土
福島第一原発事故で放射性物質が広範囲にまき散らされました。除染で出た土はいまだ仮置きで、住宅地近くに野積みされています=2月24日、福島県
「しんぶん赤旗」日刊紙 2018年2月25日付掲載
福島第一原発の事故処理。第3号機の使用済み燃料プールの核燃料の取り出しもままならぬ状態。
新潟の柏崎刈羽原発の再稼働なんてとんでもないことだ。
東京電力福島第1原発の事故から丸7年を前に、現状を上空からチャーター機で取材しました。
事故から7年たっても溶融した核燃料に手がつけられていない福農第1原発(右から1号機、2号機、3号機、4号機)=2月24日、福島県
同原発周辺には、除染廃棄物が入った袋「フレコンバッグ」があちこちで山積みされています。原発事故で出た放射性物質です。そのすぐそばには、住宅街も。放射線量が高いため帰還困難区域に指定され、住民の姿はありません。農地は、茶色に冬枯れした草木で荒れています。
原発の敷地にひしめくのは、行き場のない放射能汚染水をためた巨大なタンク群。放射性廃棄物を保管するため切り開いた造成地は、赤土がむき出しになっていました。
目に付くのは、3号機原子炉建屋の上部。使用済み燃料プールの核燃料566体を取り出すため、新たに設置されたカバーです。この取り出しは、当初目標の2014年末からたびたび延期。年内に開始される見込みですが、遠隔操作による取り出しであり難航が予想されます。
国と東電は、住民の生活や生業を奪った一方で、柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働へ突き進んでいます。原発再稼働と福島切り捨てに力を注ぐのではなく、被災者の生活、生業の再建と廃炉作業に全力を挙げるべきです。
記事・唐沢俊治 写真・三浦誠
事故の爪痕いまも
タンク大型化
福島第一原発の原子炉建屋を囲む凍土壁が完成した後も、放射能汚染水が増え続けています。敷地内には大型化した汚染水タンクが目立ってきました=2月24日、福島県
残るガレキ
カバーが完成した福島第一原発3号機(左から2番目)。手前にあるタービン建屋の屋上は事故から7年たってもガレキが残っています=2月24日、福島県
野積みの除染土
福島第一原発事故で放射性物質が広範囲にまき散らされました。除染で出た土はいまだ仮置きで、住宅地近くに野積みされています=2月24日、福島県
「しんぶん赤旗」日刊紙 2018年2月25日付掲載
福島第一原発の事故処理。第3号機の使用済み燃料プールの核燃料の取り出しもままならぬ状態。
新潟の柏崎刈羽原発の再稼働なんてとんでもないことだ。
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