これでわかる健康診断③
異常の時 自分の判断で放置は危険です
健康診断の結果の見方は前回書きました。では、健診結果の異常のなかでの、「経過観察」「要精密検査」「要治療」「治療継続」などの事後判定はどうなっているのでしょう。
検査結果の判定と事後指導
○検査範囲で異常なし…今は正常です。
○軽度異常…正常高値です。生活習慣を見なおしましょう。
○経過観察…軽度の異常所見がみられます。生活習慣を見なおし、改善しない場合は受診をお勧めします。
○要精密検査…異常
特定保健指導のレベルと支援内容
・情報提供
健康な人も含め、すべての人に生活習慣を見なおすきっかけになるように、基本的な知識の情報提供をする。
・動機付け支援
メタボリックシンドローム(以下Mets)のリスクが出始めた人を対象に、原則1回、医師、保健師、管理栄養士など(アドバイザーと呼ぶ)による保健指導を実施、生活習慣の改善点に気づき行動目標を立てるためのサポートを受ける。
・積極的支援
Metsのリスクが重複している方を対象に、アドバイザーが3~6カ月間継続的に保健指導する。積極的に生活習慣を改善するためのサポートを継続して受ける。
・受診勧奨
医療機関へ受診し、医師による適切な、指導、検査、治療が必要です。早期発見、早期治療を行い、病気の重症化を防ぐ。
次回は健診の受け方アドバイスです。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2010年5月21日付けに掲載。
ガンの疑いがある場合は、必ず精密検査を。1年後には手遅れになる場合もありますヨ。
他の異常の場合も、必ず精密検査を。
僕の場合も、昨年「原泌尿器科」でガンマーカーやCTなどで精密検査してもらい、「異常なし」と言う事で安心しました。
異常の時 自分の判断で放置は危険です
健康診断の結果の見方は前回書きました。では、健診結果の異常のなかでの、「経過観察」「要精密検査」「要治療」「治療継続」などの事後判定はどうなっているのでしょう。
精密検査と経過観察 最近は、コンピューターなどで自動判定することが多いのですが、最終的には医師の目が働いています。初めて健診を受けた人の判定は厳しくなることが多いです。それは過去の健診データがないので、その異常は前からあるものなのか、今回初めて異常になったのか判断できないためです。 ですから、精密検査に回る場合が多いです。 一方、過去のデータがある人は、前回同様の異常なのかどうかが判断できますので、精密検査でなく経過観察になる場合もあります。しかし、前回異常をフォロー(追跡)したのか否かは分かりませんので、この値くらいなら精密検査に、これ以上なら要治療に、という基準値を設定して、その後のフォローの目安にしています。 異常があった場合、かかりつけ医があれば、その先生と椙談し、高血圧や糖尿病、脂質異常症(高脂血症)は、食事療法や運動療法、場合によっては服薬を受けるなどが必要です。かかりつけ医がない場合は、取りあえず内科などを受診し、同様な指導、投薬を受ける必要があります。そこから、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科などの専門医を受診する必要もあります。 くれぐれも、自分で「大丈夫だろう、症状無いし」と判断し、放置することは危険です。 |
検査結果の判定と事後指導
○検査範囲で異常なし…今は正常です。
○軽度異常…正常高値です。生活習慣を見なおしましょう。
○経過観察…軽度の異常所見がみられます。生活習慣を見なおし、改善しない場合は受診をお勧めします。
○要精密検査…異常
特定保健指導のレベルと支援内容
・情報提供
健康な人も含め、すべての人に生活習慣を見なおすきっかけになるように、基本的な知識の情報提供をする。
・動機付け支援
メタボリックシンドローム(以下Mets)のリスクが出始めた人を対象に、原則1回、医師、保健師、管理栄養士など(アドバイザーと呼ぶ)による保健指導を実施、生活習慣の改善点に気づき行動目標を立てるためのサポートを受ける。
・積極的支援
Metsのリスクが重複している方を対象に、アドバイザーが3~6カ月間継続的に保健指導する。積極的に生活習慣を改善するためのサポートを継続して受ける。
・受診勧奨
医療機関へ受診し、医師による適切な、指導、検査、治療が必要です。早期発見、早期治療を行い、病気の重症化を防ぐ。
がん検診で異常なら がん検診としては、肺がん、乳がん、子宮頸がん、胃がん、大腸がんが推奨されています。初期の場合は症状がありません。がん検診で異常を指摘されたら、特に精密検査が必要とされたら、次回まで放っておいてはいけません。 肺がん検診では、肺CT、気管支ファイバー検査。乳がん検診では、マンモグラフィーや超音波検査、細胞診検査。胃がん、大腸がん検診では、それぞれ胃ファイバースコープ、大腸ファイバースコープ検査を通じて組織検査をし、がんの診断を確定する必要があります。 PSA(前立腺特異抗原)検査での前立腺がん検診は、対策型としては推奨されていませんが、人間ドックでは今やほとんど含まれています。最近、ヨーロッパでの大規模研究の結果から、日本泌尿器科学会は『前立腺がん検診ガイドライン2010増補版』を出し、住民検診などの対策型としても推奨しています。 前立腺がんの場合は、前立腺針生検が精密検査となります。 |
各がん検診の精密検査と治療内容 | がん検診 | 精密検査/治療 |
肺がん | 気管支ファイバー検査、組織診/手術、化学療法、放射線治療など |
乳がん | 細胞診、CT検査など/手術、化学療法、放射線治療など |
胃がん | 胃ファイバースコープ検査による組職診/手術など |
大腸がん | 大腸ファイバースコープ検査による組織診/手術など |
子宮がん | 手術、放射線治療など |
前立腺がん | 針生検/手術、放射線治療、ホルモン治療など |
次回は健診の受け方アドバイスです。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2010年5月21日付けに掲載。
ガンの疑いがある場合は、必ず精密検査を。1年後には手遅れになる場合もありますヨ。
他の異常の場合も、必ず精密検査を。
僕の場合も、昨年「原泌尿器科」でガンマーカーやCTなどで精密検査してもらい、「異常なし」と言う事で安心しました。
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