北朝鮮弾道ミサイル発射 外交ルート確立こそ急務 志位委員長「暴挙に強く抗議」
朝鮮中央通信は14日、北朝鮮が13日に固体燃料式の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星18」の試験発射をして成功したと報じました。火星18は3段式で、1段目は東部・威鏡南道(ハムギョンナムド)沖10キロ、2段目は北東部・成鏡北道(ハムギョンプクト)沖335キロの海上に着弾したとしています。
朝鮮中央通信が14日報じた、発射準備をする北朝鮮の新型ICBM「火星18」(朝鮮中央通信/ロイター)
韓国軍の発表などによれば、ミサイルは平壌近郊から発射され、飛距離は約1000キロ、最高高度は3000キロでした。1段目を通常角度で発射したのち、2段目以降は高角度で上昇した模様です。
日本政府は当初、13日午前7時22分にミサイルが発射され、8時ごろ北海道南西部の陸地に落下する恐れがあるとして全国瞬時警報システム(Jアラート)で避難を呼びかけました(7時55分)。
しかし約20分後、同地域への落下の可能性はなくなったと訂正しました。警報発令で北海道では鉄道などが止まり、混乱が生じました。
北朝鮮の既存のICBMは、注入に時間がかかる液体燃料式でした。火星18で採用された固体燃料式は短時間で発射できます。
日朝間では2002年9月(平壌)の日朝首脳会談(小泉純一郎首相と金正日国防委員長)で日朝平壌宣言が署名され、日本人拉致被害者5人が帰国。日朝首脳会談(同)は04年5月が最後。14年にはスウェーデン・ストックホルムで日朝政府間協議が行われましたが、今は両国間に外交関係はありません。
志位委員長「暴挙に強く抗議」
日本共産党の志位和夫委員長は13日、談話「北朝鮮の暴挙に強く抗議する―外交ルートの確立こそ急務」を発表しました。
◇
一、北朝鮮は本日、弾道ミサイルの発射を強行した。これは、弾道ミサイルを含め核兵器関連のあらゆる活動を禁じた累次の国連安保理決議に違反し、地域と世界の平和と安定に逆行する暴挙であり、船舶などに被害が及びかねない危険な行為である。
日本共産党は、北朝鮮の暴挙を厳しく非難し、強く抗議するとともに、これ以上の発射と核開発の中止を厳重に求める。
一、日本政府が今やるべきは、北朝鮮の軍事的挑発のエスカレートを抑え、問題を外交的に解決するための実効ある取り組みである。
日本政府は、北朝鮮への抗議にせよ、両国間の懸案間題の解決にせよ、この間、直接の対話のルートを持たないままできている。対話による解決のための努力を行わないまま、北朝鮮の暴挙を利用して大軍拡や軍事同盟の強化に走ることは、軍事対軍事の悪循環に陥る危険な道である。
北朝鮮との外交ルートの確立こそ急務であることを強調する。
「しんぶん赤旗」日曜版 2023年4月23日付掲載
選挙になれば、北朝鮮や中国が軍事的行動を起こして、日本共産党に悪影響を与えるのが常となっていると…。
しかし、北朝鮮や中国の軍事行動や覇権主義的な行動に一番厳しい態度を示しているのが日本共産党です。
日本共産党は、北朝鮮の様な世襲主義的な政権はもとより、中国も社会主義はおろかそれに向かう体制とは見なしていません。
朝鮮中央通信は14日、北朝鮮が13日に固体燃料式の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星18」の試験発射をして成功したと報じました。火星18は3段式で、1段目は東部・威鏡南道(ハムギョンナムド)沖10キロ、2段目は北東部・成鏡北道(ハムギョンプクト)沖335キロの海上に着弾したとしています。
朝鮮中央通信が14日報じた、発射準備をする北朝鮮の新型ICBM「火星18」(朝鮮中央通信/ロイター)
韓国軍の発表などによれば、ミサイルは平壌近郊から発射され、飛距離は約1000キロ、最高高度は3000キロでした。1段目を通常角度で発射したのち、2段目以降は高角度で上昇した模様です。
日本政府は当初、13日午前7時22分にミサイルが発射され、8時ごろ北海道南西部の陸地に落下する恐れがあるとして全国瞬時警報システム(Jアラート)で避難を呼びかけました(7時55分)。
しかし約20分後、同地域への落下の可能性はなくなったと訂正しました。警報発令で北海道では鉄道などが止まり、混乱が生じました。
北朝鮮の既存のICBMは、注入に時間がかかる液体燃料式でした。火星18で採用された固体燃料式は短時間で発射できます。
日朝間では2002年9月(平壌)の日朝首脳会談(小泉純一郎首相と金正日国防委員長)で日朝平壌宣言が署名され、日本人拉致被害者5人が帰国。日朝首脳会談(同)は04年5月が最後。14年にはスウェーデン・ストックホルムで日朝政府間協議が行われましたが、今は両国間に外交関係はありません。
志位委員長「暴挙に強く抗議」
日本共産党の志位和夫委員長は13日、談話「北朝鮮の暴挙に強く抗議する―外交ルートの確立こそ急務」を発表しました。
◇
一、北朝鮮は本日、弾道ミサイルの発射を強行した。これは、弾道ミサイルを含め核兵器関連のあらゆる活動を禁じた累次の国連安保理決議に違反し、地域と世界の平和と安定に逆行する暴挙であり、船舶などに被害が及びかねない危険な行為である。
日本共産党は、北朝鮮の暴挙を厳しく非難し、強く抗議するとともに、これ以上の発射と核開発の中止を厳重に求める。
一、日本政府が今やるべきは、北朝鮮の軍事的挑発のエスカレートを抑え、問題を外交的に解決するための実効ある取り組みである。
日本政府は、北朝鮮への抗議にせよ、両国間の懸案間題の解決にせよ、この間、直接の対話のルートを持たないままできている。対話による解決のための努力を行わないまま、北朝鮮の暴挙を利用して大軍拡や軍事同盟の強化に走ることは、軍事対軍事の悪循環に陥る危険な道である。
北朝鮮との外交ルートの確立こそ急務であることを強調する。
「しんぶん赤旗」日曜版 2023年4月23日付掲載
選挙になれば、北朝鮮や中国が軍事的行動を起こして、日本共産党に悪影響を与えるのが常となっていると…。
しかし、北朝鮮や中国の軍事行動や覇権主義的な行動に一番厳しい態度を示しているのが日本共産党です。
日本共産党は、北朝鮮の様な世襲主義的な政権はもとより、中国も社会主義はおろかそれに向かう体制とは見なしていません。
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