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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

ミャンマー不服従運動① 市民たちのたたかい 不当な権力に従えない

2021-05-01 07:12:18 | 国際政治
ミャンマー不服従運動① 市民たちのたたかい 不当な権力に従えない
国軍がクーデターで権力を奪ったミャンマーで、国軍の統治に対抗する国民の不服従運動(CDM)が続いています。
「不当な権力からの命令には従えない」。公務員らが相次いでストライキを起こし、軍政を揺るがしています。本紙はこのほど、ヤンゴン在住のミャンマー人ジャーナリストの協力を得て、不服従運動に参加したミャンマー市民を取材しました。
(ハノイ=井上歩)




不安もあったが
「軍事独裁の下で働きたくありませんでした」。国営銀行に勤めるウィンテインさん(仮名、30代)は2月8日から不服従運動に加わりました。
10年以上勤務し、地位も上がりましたが、「職場を離れるのにためらいはなかった」といいます。国軍がクーデターの暴挙に出たのは「ひと握りの特権幹部のための集団になっているからだ」との確信と憤りがありました。
職場放棄は収入の途絶につながり、逮捕の危険もあります。妻と子どもがいるウィンテインさん。不安を持ちましたが、別の仕事をして生計を立てると「心を決め」、住居を秘密にする対策も講じました。
「マザー・スー(アウン・サン・スー・チー氏)の政権が戻る日までCDMを続けます。厳しいですが、私たちはいつの日かかならず勝利できると強く信じています」。妻は決断を支持しました。
中部エヤワディ管区の小学校教師ミンミンアイさん(仮名、20代)は2月1日のクーデターの翌日、家族にも同僚にもいわず、1人でCDM参加を決めました。
ミャンマーでは教員が選挙の投票所の作業を担います。ミンミンアイさんも昨年11月の総選挙で投票所全体の状況が把握できるほど熱心に、公平に仕事に取り組みました。「ですから、国軍が(政権を奪った理由に)選挙の不正を言い立てていることが許せませんでした」
学校を離れ、別地域のCDM教員グループに合流。両親に相談せずに行動し、収入もなくなりましたが、あとで知った両親は応援してくれたといいます。



軍事クーデターに反対してデモ行進する大学生やエンジニア、教師ら=4月4日、南部ダウェイ(「ダウェイ・ウォッチ」提供、ロイター)

「最後には勝つ」
いまは、隠れて暮らします。職場に復帰するよう説得の電話をかけてきた校長から、扇動罪で訴追されるとの警告を受けました。
「捕まれば、輝かしい将来はないと思います。それでも、ひざまずきたくない。最後までたたかい、きっと勝ちます」
CDMには、職場を離れた公務員に加え、税金不払いや国営・軍関連商品のボイコットなど全国で少なくとも数百万人が参加しているとみられています。参加者のほとんどは生活に不安を抱える普通の市民。不利益や危険を承知の上での一人ひとりの決断は、大きな国民的運動となり、国軍の統治を着実に追い詰めています。(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2021年4月30日付掲載


国軍によるクーデターによる政治転覆。しかし、当初から市民たちは抵抗を試み街頭にでました。
長い闘いによって勝ち取った民主主義。そうたやすく奪われてなるものかという強い思いがあるのですね。
「最後は勝つ」という確信。


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