ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

太平洋サケマス漁獲量が約31万2,000トンとなる(9月23日)

2014-09-25 18:21:21 | 日記

2014年09月25日
モスクワ発
[太平洋サケマス漁獲量が約31万2,000トンとなる(9月23日)]
ロシア漁業庁は、同庁副長官ソコロフ(ワシリー)が議長となり、通信を利用した定例の極東地方における太平洋サケマス操業会議を開催した。
会議には、極東地方の漁業地域管理局、地方行政、研究機関の代表者らが出席した。

今年2014年漁期開始から同年9月23日までの極東地方における太平洋サケマスの生産量は、当初の漁獲勧告量35万1,000トンに近づき、約31万2,000トンとなった。
この内、カムチャツカ地方は14万トン、サハリン州10万6,000トン以上、ハバロフスク地方6万トン、マガダン州2,300トン等となっている。
カムチャツカ海洋漁業研究所カムニロによると、今年2014年漁期、カムチャツカ地方の漁業者は、カラフトマス3万8,000トン、シロザケ5万トン、ベニザケ3万6,000トン、そしてギンザケ1万3,000トン等を生産している。
一方、漁業庁サハリン・クリール地域管理局によると、サハリン州の漁業者は、カラフトマス8万3,000トン、シロザケ2万2,000トン、ベニザケ1,300トン等を漁獲している。

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リトアニア漁船の拘束は妥当である“Juros Vilkas”拘束事件

2014-09-25 12:42:37 | 日記
2014年09月25日
モスクワ発
[リトアニア漁船の拘束は妥当である]
2014年9月21日、漁船“Juros Vilkas”拘束事件について、リトアニアが不当だとし、地元ロシア大使館に抗議を申し入れた件について、ロシア外務省は、あらためてロシアFSB国境警備当局は、国際法とロシア法に基づいて行動しており、妥当な権限を行使していると正式に表明した。
ロシア外務省報道官は、“Juros Vilkas”がバレンツ海ロシア排他的経済水域でカニ15トンを密漁したことは、検査の結果明白であり、それにもまして、当局の検査中に、ノルウエー排他的経済水域へ逃走を試みたこと等、リトアニア外務省は、重要な事実を無視していると批判した。
なお、“Juros Vilkas”はロシア当局により連行され、同年9月22日、ムルマンスク港に着いている。

(関連過去情報)

2014年09月23日
ムルマンスク発
[リトアニアが漁船拘束に抗議]“ демонстрацией российской силы”
2014年9月21日、リトアニア外務省は、漁船“Juros Vilkas”拘束にかかる行動について、在リトアニア・ロシア大使館に抗議を申し入れた。
ロシアFSBムルマンスク国境警備局は、同年9月19日、15トンのズワイガニをバレンツ海ロシア排他的経済水域において密漁したとしてリトアニア漁船を拘束したが、リトアニア側は、国際水域での操業であり、海洋法に関する国際連合条約に違反していると指摘、拘束されている漁船と乗組員の解放を求めている。
なお、リトアニア首相アルギダス・ブトケヴィチュースは、“ロシアの実力組織のデモンストレーション” (демонстрацией российской силы)だと批判する声明を事件確認直後に発表した経緯にある。

2014年09月19日 モスクワ発
[ムルマンスク国境警備局がバレンツ海ズワイガニ密漁リトアニア漁船を拘束]
ロシアFSBムルマンスク国境警備局は、2014年9月19日、15トンのズワイガニをバレンツ海ロシア排他的経済水域において密漁したリトアニア漁船を拘束したと発表した。
ムルマンスク国境警備局所属警備艇"Спрут"(スプルト)が、同18日、リトアニア漁船“Juros Vilkas”を検査、15トンのズワイガニをロシア排他的経済水域で密漁していたことが分かった。
しかし翌19日、“Juros Vilkas”の船長は、船主の指示を受け、ノルウエー排他的経済水域へ逃走を試みた。
結局、当局がこれを阻止、再び停船させ、ロシア法と国際協定に違反した証拠を示す書類を作成し、これを拘束、ムルマンスク港へ連行した。
なお、“Juros Vilkas”の乗組員はリトアニア人28名で構成されていた。
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ロシア漁業ニュースヘッドライン 号外

2014-09-25 10:37:50 | 日記

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“パシフィックアンデス”はロシアのスケトウダラ事業から撤退した

2014-09-25 06:31:08 | 日記

2014年09月25日 モスクワ発

[“パシフィックアンデス”はロシアのスケトウダラ事業から撤退した]

昨日2014年9月24日、モスクワで開催された関連会議において、ロシア漁業庁副長官ソコロフ(ワシリー)は、中国企業“パシフィックアンデス”(PacificAndes International Holdings)グループが最終的にロシアのスケトウダラ事業から撤退したと言明した。

“パシフィックアンデス”は、切り身製品を主体とする世界最大の漁業コングロマリットだが、2012年、同社が株主向けに、多数のロシア極東漁業会社を実質管理して、ロシア海域のスケトウダラの60%を支配している旨の報告をしたことに端を発し、ロシア独占禁止庁から調査を受け、外国人投資法等の違反を指摘され、政府委員会の決定により、現地登記の資産の売却を命令された経緯にある。
ソコロフ(ワシリー)は、提携が指摘されたロシア極東の漁業会社は、”パシフィックアンデス”の管理から確実に外れたことを報告できると強調した。

 (関連過去情報)

 2014年05月15日 モスクワ発
[“パシフィックアンデス”はロシアからペルーへ転換する]
中国企業“パシフィックアンデス”(PacificAndes International Holdings)グループ“China Fishery”社は、今年2014年第1四半期、ロシア漁業会社との協力事業の撤退から、ロシア産スケトウダラの販売が53%下落し、1.053億ドルになった。
今年2014年第1四半期、“China Fishery”の収益におけるロシア・ビジネスの割合は58.5%だったが、同年末には32%程度になっていると予想される。
この構造変化をもたらす代替は、ペルーからの原料調達となる。
“パシフィックアンデス”は、切り身製品を主体とする世界最大の漁業コングロマリットだが、2012年、同社が株主向けに、多数のロシア極東漁業会社を実質管理して、ロシア海域のスケトウダラの60%を支配している旨の報告をしたことに端を発し、ロシア独占禁止庁から調査を受け、外国人投資法等の違反を指摘され、政府委員会の決定により、現地登記の資産の売却を命令された経緯にある。
一方、ロシア水産投資企業グループ“Русское море”(“ルスコエモーレ”「ロシアの海」)の"Русское море добыча"(ルスコエモーレダブイチャ)は、その後、“パシフィックアンデス”が関与していたとされる“ТУРНИФ”(トウルニフ)“Интрарос”(イントラロス)、“Востокрыбпром”(ヴォストークルイブプロム)“Совгаваньрыба”(ソフガバニルイバ)、"Балтстар холдинг"(バルトスタルホールデイング)、"Маликс"(マリックス)等を次々と買収、2013年に、ロシア海域スケトウダラの最大のクオータ・ホルダーとなった。

 

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