ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

太平洋サケマス操業 コルサコフ漁場の回復

2014-09-30 13:46:06 | 日記

2014年09月30日 サハリン発

[太平洋サケマス操業 コルサコフ漁場の回復]

太平洋サケマス操業において、ほぼ停止状態とされていたコルサコフ漁場に、今年2014年漁期、成功といえる来遊があったが、漁業者は、サハリン沿岸の自然条件の一時的な偶然かもしれず、ここ数年の経過を見なければ安心が出来ないとしている。

今年2014年漁期開始から同年9月22日までの、コルサコフ漁場におけるカラフトマスの生産量は、3万7,974トンで、サハリン州を牽引する操業と誰もが認める結果となった。

なお、同期、サハリン南東漁業区のモルドヴィノフ湾漁場で3万55トン、アニワ湾漁場で7,919トンが漁獲されている。

 (関連過去情報)

 2013年08月01日 サハリン発
[サハリン州の太平洋サケマス生産の現在の主漁場]
今年2013年漁期開始からのサハリン州における太平洋サケマス生産量が約5万トンとなり、内カラフトマスが4万6,300トンを占め、この魚種の漁獲勧告量の55.7%が達成された。

この生産についてサハリン漁業者協会副会長*シャーノフ(*報告担当者 原口聖二: 元サハリン漁業規制局幹部職員)はインタアヴューにこたえ、主漁場の状況を説明した。

現在、カラフトマスの主漁場は、ノグリスク、スミルノホフスク、ポロナイスク、そしてマカロフの各地域となっている。

この内、最も大きな漁業となっているのがポロナイスク地区で、同年7月31日までに2万700トンのカラフトマスが生産された。

また、これに続いて好漁となっているのがスミルヌホフスク地区で、同年7月31日の1日あたりのカラフトマスの漁獲量は1,300トン以上を記録した。

しかし、シャーノフは、これまでマカロフ地区がカラフトマスの生産のリーダーだったが、ここにきて減少傾向にあると説明し、コルサコフ、ドリンスク、択捉島の各地区は漁模様が良くないと加えた。

なお、サハリン州の同年7月31日までのシロザケの生産は2,400トンで、勧告漁獲量の7.5%となっている。

 

2012年08月20日 サハリン発

[サハリン沿岸漁業者がロシア漁業庁地域管理局らへの抗議デモを実行]

2012年8月18日、コルサコフの沿岸漁業者は、ロシア漁業庁、同庁サハリン地域管理局、同地域科学者らへの抗議集会を地元の広場で行った。

主催者側は、当初は地元のみの400名程度の予定だったが、他の地域からも参加し最終的に1,200名程度まで集会は膨らんだと発表した。

この地域の沿岸漁業者は、今年2012年漁期、コマイとカレイ漁業に失敗したため、経営をカラフトマス漁業に頼らざる得なかったが、不適切な漁業勧告により合理的な操業になっていないと抗議した。

“スヴォブドノエ-1”社代表でコルサコフ沿岸漁業協会会長アスダチイは、東海岸のカラフトマスの漁業勧告を例示し、唐突な勧告、矛盾、経済的配慮の欠如等を指摘、サハリン州副知事カレプキンが主宰する同地域遡河性魚種生産管理委員会の対応について、一貫して漁業者の利益に反する行動をしていると、厳しく批判した。

さらに、彼らは、ロシア漁業庁長官クライニーの辞任や、同地域遡河性魚種生産管理委員会の解散についても言及、この問題の解決についてロシア大統領プーチンへ嘆願書を発信する決議をした。

 

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カスピ海沿岸5ケ国間漁業管理に合意 シェスタコフが署名

2014-09-30 04:34:36 | 日記

2014年09月29日 モスクワ発

[カスピ海沿岸5ケ国間漁業管理に合意 シェスタコフが署名]

ロシア漁業庁は、2014年9月29日、アストラハンで行われた、カスピ海沿岸5ケ国首脳会談において、*沿岸25カイリに主権と漁業権を行使する水域を設定する声明が採択され、この枠組みにおいて、同海の水棲生物資源の保全と合理的利用に関する協定に合意し、ロシア農業副大臣(漁業庁長官)シェスタコフが署名したと発表した。

この首脳会談には、ロシアのほか、アゼルバイジャン、カザフスタン、トルクメニスタン、イランが参加した。

カスピ海の主要な水棲生物資源は、チョウザメ、スプラット等で、協定締約国は、漁業規則の承認を行い、TAC、国別漁獲割当を設定するばかりでなく、協力して水棲生物資源の保護、管理や、IUU漁業防止に取り組むこととなる。

*(沿岸25カイリ水域を設定、この内15カイリを「国家主権」の及ぶ範囲、これに10カイリを加えて「排他的漁業権」を持つ範囲、残る中央部分の水域は引き続き共同管理とする)

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