2023年03月23日
リポート 北海道機船漁業協同連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[国後島2社がウニの種苗養殖施設建設プロジェクトを開始]
北海道隣接サハリン州漁業当局代表は、SNSで国後島の2社、“ナタリー”(Натали)と“アルバコル”(Альбакор)がウニの種苗養殖施設の投資建設プロジェクトを開始していることを明らかにした。
建設地は同島南部のゴロヴニノ(泊)とされている。
一昨年2021年、色丹島と歯舞群島沿岸沖合の養殖漁業区画のオークションが実施され、当該2社がこれらを落札している。
2017年4月、当時の安倍首相は、ロシア大統領プーチンとクレムリンで会談、日本政府が北方領土問題解決への“重要な一歩”と位置付けた4島での共同経済活動を具体化するため、日ロ合同の官民調査団を派遣することとし、検討する事業としてウニの養殖を指摘、翌年2018年5月、両国政府がこの具体的事業化に向けて行動することに合意していた経緯がある。