2023年03月02日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[国際指名手配 極東のカニ王アレッグ・カンの死亡情報をミディアが伝える]
国際指名手配を受けている極東のカニ王と称されたアレッグ・カンの死亡情報を現地ミディアが一斉に伝えている。
死因は膵臓癌とされている。
但し、公判を抱えている司法当局は、公式的な情報を確認できていない。
アレッグ・カンには2014年から2015年、カニを輸出する際、製品価値を過小評価し脱税した疑いがかけられている。
製品はパナマの会社への通関価格で輸出申告されたが、実際には、はるかに高い価格で日本の企業へ輸出され、ロシア国家の損害は2億1,300万ルーブルと見積もられている。
また、アレッグ・カンには、2010年にウラヂオストクで殺害された同業他者ワレリイ・プヒデンコ事件への関与の疑いがかけられている。
アレッグ・カンは、1967年ネヴェリスク生まれで、日本との合弁企業を振出に、カニ漁業にかかわり、極東の“カニ王”と呼ばれるまでになった。
さらに、ウラヂオストクの大型商業施設を所有する実業家になったものの、かかる状況下、自身は海外に滞在しているとされていた。