2023年03月27日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[レニングラード州最大の水産加工会社“ROK-1”破産 負債総額50億円を超える]
2023年2月15日に破産申請が仲裁裁判所に受理されている1974年に設立されたレニングラード州最大の水産加工会社“ルイボオブラバティヴァユシイ・コンビナートNo.1”(Рыбообрабатывающий Комбинат №1:РОК-1:“ROK-1”)の負債総額が、30億ルーブル(51億円)を超えることが分かった。
本件の裁判は、2023年5月に予定されている。
ロシア経済紙カメルサントが伝えた。
“ズベルバンク”(Сбербанк)は、今般、16億ルーブルを超える債権者登録を行った。
同行は、プラントの設備について、無償譲渡等を認めないよう求めており、仲裁裁判所も、この処分、使用、販売を禁止している。
同様、“ユニ・クレヂット・バンク”(ЮниКредитБанк)が13億9,000万ルーブル、このほか、“SMPバンク”(СМП Банк)1億1,160億ルーブル、“スメルフィト・カッパ・ルス”(Смерфит Каппа Рус)1,130万ルーブル、そしてイリム・ゴフラ(Илим Гофра)が260万ルーブルを登録している。
“ROK-1”の子会社“モルサカヤ・プラネッタ”(Морская планета)、“ネプチューン”(Нептун)、そして“エコン”(Экон)も倒産となり、各手続、債権者との訴訟等が始まっている。
“ROK-1”は、水産物加工分野においてロシア北西地域最大の企業で、1日あたり60トン から 90 トンの製品、250アイテムを生産し、大手小売チェーンやハイパーマートへ製品を供給していた。