2024年010月10日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア・ベラルーシ漁業委員会政府代表に漁業庁副長官アンドレイ・ヤコブレフが任命される]
ロシア政府は2024年10月8日付命令No.2784により新たなロシア・ベラルーシ漁業委員会政府代表にロシア漁業庁副長官アンドレイ・ヤコブレフを任命した。
以前の当該代表は2024年6月に同庁副長官の任を解かれたハサン・リホフだった。
同委員会は2002年3月13日付ロシア・ベラルーシ政府間協定に基づき設置されている。
第21回両国漁業員会の2023年12月14日付合意に基づくロシアとベラルーシの企業によるベラルーシ旗でのロシアEEZ内共同漁業が、今年2024年春季オホーツク海抱卵スケトウダラ操業、所謂“Aシーズン”に参加、2万1,500トンを漁獲し成功を収めている。(報告担当者 原口聖二:ロシアは漁業政策として基本的にオホーツク海での外国漁船によるスケトウダラ操業を認めていない。)
今年2024年、この特別な共同漁業に用意されたスケトウダラ漁獲割当は、前年同で、オホーツク海とベーリング海において5万1,000トン、その他を含め計6万2,000トンが配分されている。
ロシアEEZでのベラルーシ人の漁業生産へのアクセス拡大を想定した条項が盛り込まれ始めたのは2020年代になってからで、今年2024年に入り、この特別な漁獲割当にアクセスし操業を行っているのが、ウラヂオストク登記のベラルーシとロシアの合弁企業“ソユーズヌイ・ルイブヌイ・プロムスラ”(Союзные Рыбные Промыслы)社であることが分かった経緯がある。
同社は2022年半ばに同地で登記され、現在、2隻のトロール漁船、“ポルフィリイ・チャンチバドゼ”と(Порфирий Чанчибадзе)と“ムイス・ルビコン”(Мыс Рубикон)が所属して操業を行っている。
合弁会社の生産資産は7億ルーブルで、約170名の乗組員が雇用されており、製品を、アジア諸国をはじめ世界各国に販売可能な認証を取得している。
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