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ロシア 中国向け冷凍スケトウダラ輸出 数量前年比約88% 単価25%低下  リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2025-01-28 19:25:41 | 日記

 

 

2025年01月28日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア 中国向け冷凍スケトウダラ輸出 数量前年比約88% 単価25%低下]

昨年2024年の中国の冷凍スケトウダラ(主に洋上H&G:ドレス)製品輸入数量は48万3,000トンで、前年比約88%となった。

また年間平均単価は993ドル/トンで前年比約25%低下した。

スケトウダラ生産において、ロシアは洋上でH&Gを生産し中国へ輸出、中国が陸上でフィレ加工してEUへ再輸出することを仕向けの主流としてきた経緯がある。

新型コロナウイルス(CV19)拡散防止対策による中国の冷凍水産物輸入制限により、当該貿易が鈍化、2021年初めから韓国でのコンテナ積み替え経由等、仕向けの構造が大きな変化を示したが、ポストCV19となった、2023年以降、中国への直接輸出ルートが回復を見せている。

しかし一方で、一連の制裁措置の影響で輸出が、過度に中国向けに集中、同国の経済悪化もともなって、2024年は供給価格が低迷した。  

米国は、2022年7月、ロシアからの水産物製品の輸入を全面禁止し、更に2023年12月には、第3国が加工した製品についても、ロシア原産水産物の輸入を禁止する追加制裁措置をとった。

EUは、2022年3月以降、ロシアの水産物製品輸出者リストを更新していない。

また、EUは、2024年から2026年の新たな自主関税割当(ATQ)制度から、ロシア産の主要なスケトウダラ等の白身魚を含め水産物製品を除外、輸入免税をとりやめ13.7%の標準関税を設定している。

さらに英国は、2022年7月、ロシア産白身魚の輸入関税を引き上げ、35%を設定している。

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