今日も真冬日で、雪が降ったり止んだりの凍えるような一日だった。
田んぼへ引く水が温かく感じる程の気温なので、飛び散った水滴はすぐに氷塊になる。
食事は3食とも自分で作っているが、それ程手間をかけたり、味や栄養のバランスを考えて作ることはない。
食事制限をする必要がないので、いつも好きなものを欲しいだけ作って食べている。
それでも冬場は何かと制約があって、台所が寒いので簡単で手早く作らなければならないし、食材を手に入れるのも何かと不自由する。
昨日は、寒い夜は鍋に限ると、町へ出たときに一人用の具材の入った「鍋セット」を買ってきた。
この「鍋セット」は、アルミの容器に白菜、春菊、きのこ、キンメとタラの切り身、つみれ、蒲鉾、麩、だし汁などが入っていて、そのまま火にかければ出来上がる。
これだけの種類の材料を、一人分だけ揃えるのは難しいので、ちょっと味気ないが我慢して買っている。
都会では個食が増えているようで、一人用にパックされた食材が、デパ地下やスーパーでよく見かける。
高山のスーパーは家族単位にパックされた商品が主流で、一人用の「鍋セット」も、4軒あるスーパーのうち1軒しか置いてない。
鍋セットをそのまま温めて食べるのも味気ないので、土鍋に移して豆腐を加えて食べたが、冬はこの程度の「男の料理」である。
春になって、畑の作物や山菜、きのこなどが取れるようになれば、大した調理をしなくても、旬の素材だけで美味しいおかずが出来る。
きのこの栽培を裏山でやっているので、採りたての椎茸を軽く炙っただけのおかずや、新鮮ななめこがたっぷり入った味噌汁は、他におかずが無くても食が進む。
菜園の作物も、食べる分だけ取りに行って皿に盛れば十分美味しい。
早くその日が来ないかと待ちわびながら、今夜は残りのだし汁で雑炊を作って食べようと思っている。